電撃的雷撃恋愛否此所弐無し4
この回
面白いか否かはわからないすが
話しに大きく関わってきます
流れる流星に負けじと俺の鼻からはごうごうと鮮血が流れ出る。
薫さんからもらったティッシュもそろそろ白い面が少なくなってきた。
「今日は…何流星群だったかな…」
1人階段を駆け下りながら呟く。夏前に空が濁るというのに今日は流れ星が見えちまったぜ。
物騒なのか否か、そんなこと誰も知るよしがない。
そして部活終わりのサッカー部、野球部、テニス部が帰り支度を済ませる為に活気溢れるC棟1階。
おい、あいつ…なん組だっけ?
はあ?知らねえよ。
いや、どっかで見たことあるって。
そもそも1年なの?
あ、うちのクラスの石田だ…
よう。と手を上げて俺を会釈したサッカー部は爽やかであった。
あいつ何部だっけ?
とあからさまな事を頭に浮かべ顔に出しているサッカー部を脇目に俺はC棟出口にようやくたどり着いた。
ところで…俺は気づいたのだ。
「鞄…忘れてた…」
〇
そもそも俺が発するその言葉、絵、行動、現代で言うと情報というのはそのちっぽけな社会のすみのかどの丁度埃がたまりやすいところにとどまるのが普通なのである。それは違うと考える人間は必ずしもいるだろう。読者の中にもいるはずだ。
私の発する情報は埃のたまりやすいところにとどまるはずがないと。
ではそう考える人間に聞くがあなたの発した言葉はテレビで流されたか?あなたの発した絵は新聞に掲載されるか?
そんな人はごく少数であろう。
そのごく少数がこの社会を占めているのだ。
俺のような社会よりもちっぽけな者から発せられる情報などΦに等しい。
つまりは…
何が言いたいのかと言うとだな。
ちっぽけな社会を占める少数の人間になれと小さい頃母に言われたのを思い出したのだ。
荷物を忘れて階段を上るときにな。
昔から人間関係を消極的に考えていた俺に母はそういってくれていた。
大きな情報を発信する人間になれば自然にお友達が増えるんだよ。
だが、言わせてもらうがだな、
俺の今のモットーは恋愛の息吹きのふかざる高校生活を充実して過ごす事なのだ。
よくも分からぬ先程の事件など覚えもしようとせずにまたも俺は薫さんを思い浮かべる。
艶やかな黒い髪…
うるっとした瞳…
キメの細かい色白の肌…
全てが完璧であった。長すぎず短すぎでもない髪の毛もより肌を白く際立たせていた。
そして彼女はこういったのだ。
―――演劇部って………どこですか?
的な事を。
つまりは1年生、同級生、同い年。
部内恋愛はやったことがないが(普通のもやったことがないが)薫さんならどのような形でも受け入れられる。
サンドバッグになってやる!
恋愛の息吹きのふかざる高校生活のために!!
「石田、日本語間違っておらぬか?」
はい。
多分。