電撃的恋愛否此処弐無し2
題名引き継ぎ。。。(^ω^)
「私のサンドバッグになって」
サンドバッグとは…
なかなか上手い比喩を使うでは無いか。つまりは言うとこうである。
サンドバッグ故に殴られる事を目的とする道具、つまりは自分の精神と肉体の強化若しくはストレスの発散。
成り行きとしてはまず、俺と薫さんが仲睦まじくなり一緒に帰るほどになる。
その後、何らかの悩みを薫さんが抱き、俺に話すようになる。
それこそ俺がサンドバッグになったと言えるのでは無いだろうか?
それを薫さんは先の先を見越して遠回しをしてこの発言をした。
それを理解できない程の国語力のない男など眼中に無いのだろう!!薫さん!!俺は理解できた!!
どうだ!!俺は薫さん専用のサンドバッグだ!!
「勿論だ!!」
バキッ…!
上半身を殴られた反動で大きく捻りながら俺はこう思ったね。
自分の精神と肉体の強化……か。
俺は出会って早々、諸タイプの黒髪の少女に殴られたと改めて冷静に判断し腹を立てた。
何故自分がそんな上手く行き過ぎた恋愛の息吹きの吹かざる高校生活を妄想したのか。
だってそうではないか。
サンドバッグになってというのはサンドバッグの代わりになれと言う意味であって薫さんは全く比喩的な使用などしようとしていないではないか。
ただ純粋に殴られろと理解していれば歯を食い縛る事も出来たはずだ。
だが…なんで出会って早々殴られなければいけないのだ。そこに関しては腹を立てる余地などないのだが…。
「か…つっ…か、薫さん…何ゆえいきなり…?」
「あ…。いや…殴られないと気がすまない顔をしてたから」
「……俺が!?」
思わず底からしゃくりあげるような声をあげてしまった。
そして驚きのあまり続けてしまう。
「俺が殴られ顔だって言うのかよ!?」
「う…うん」
「……………」
なんとも言えぬ虚無感に教われ何も言えなくなってしまった。
左頬をグーパンチで乙女に殴られるとは俺もナメられた物である。
――――ポタン…
「あ…」
赤い液体…俺から…出ている…
「鼻血…!」
薫さんは急いでポッケットからティシューを取りだし、俺の鼻を押さえる。
あんたがやったんだろーが。
と言える訳でもなく、ただただ成されるがままとし近い薫さんの顔に完全に頬も合わせ顔、耳を真っ赤にさせ発汗した。
「夕焼けなんて…あったかしら?」
主人公は決してへたれじゃない。
あと作者≠主人公だす。。