表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/30

あんたら…一体?

すいません(´`)

旅いってました



2人はしっかりと尾っぽを伸ばし、腹から声を出す発声のわ行を終えると端的にあいうえおいうえおあうえおあい…と滑舌と呼ばれるものを開始し始めた。

2人とも図体は小さいのに声はとてつもなくデカイ。

特に師匠は滑舌もはっきりとしているにも関わらず、声は澄んでいて綺麗で何より逞しい様であった。


それに負けじとゆりの方も甲高い声を張り上げ、師匠の女にしては少し低い声と共鳴させた。


そして俺は滑舌の規則を見つけたね。


あいうえお

いうえおあ

うえおあい

えおあいう

おあいうえ


の5つで成り立ってて先頭を後ろに持っていくのがルール。

それをあ〜わ行までやるというわけか…。


「さしすせそ…しすせせそ…?ん?」


呟きで滑舌をやってみたもののなかなか難しい。


それをあの2人は美しい声で行っているのだ。貫禄も醸し出しているし…

非の打ち所が無いと言うものが此処にあるのだ。

そして師匠はこちらの目を良く見てこう言ったのだ。

「石田。見る目があるな」





運命的な出会いと言うものは実在するものではなくただの人間の勘違いなのである。

人間が勝手にこれは運命だっ!!と決めてもそれは客観的に見るとただビリビリしているだけであって、そんなもの静電気が起きたときの指先の痒みに過ぎない。そんな薄く、弱く、どうでもよく、すぐに終わってしまう運命などあってたまるものか。否、あるわけが無い。そんなどうでもよい事が運命であったらビリビリするのが日常茶飯事になってしまうからな。そんなものを人間は運命とは呼ばない。では少女漫画である天から落ちる雷は何なのだろうか?

それは運命ではなく、必然。勿論のように与えられた粗筋なのである。それをプロットと呼ぶ人間も居なくは無いだろう。

だが人間はその事実を認めようとしない。これは運命である。それ以外の何物でもない。と現を抜かす。


というのが俺の持論なのだが…



事実、運命というのはあらざるを得ないのだ。



部活終了の今というこの状況でそう思わざるを得なくなった。

俺は愛のキューピッドならぬ愛の雷神様に好かれたような気がした。

旅…


高校ですけど

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ