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差し込む朝日、転がる沈黙2

えと…

まあとりあえず、どぞ


あーえーいーうー…


今となってはその儚いような守ってあげたくなる声は、はっきり耳が捉えるようになった。

こんな夕暮れに、薄気味悪い小部屋に閉じ籠って発狂する輩などあってたまるものか…!

正義はいつでも輝いているのだぞ!?悪は征伐されるべき!!


「何者だ!?」


俺は何故か勢い良く扉をばんっ!!と抉じ開けてしまった。

時々あるのだ。体が止まってくれない。


「おー……え…!…演劇部…ですけ…ど……」


生徒だけで会議する部屋にしてはもったいないほど広い部屋…どれほどであろうか…音楽室程はあるだろう。

小さなポニーテールの少女が黙りこくったお陰でC棟全体が静まりかえった…気がした。


「えっと…新入部員で…すか?」


「え…。あ、いやこれは違って…」「いやいや!見学なら…どぞ…」


「いやだからこれは違くて…体が勝手に動いちゃ…」

俺が振り返って帰ろうとした瞬間!


ボスっ!


胸部に鈍いが地味な衝突的な衝撃…


艶のある髪の毛と身長、行動と俺の鎖骨の辺りに置かれた両手の小さな拳骨からして女と見た。

いや、頭部のせいで下半身は見えなかったのだ。つまり…言いたいことは分かるよな?


「てっててて…」


小さな少女はこう呟き、俺の胸部から頭をスポンと鳴るかのように抜き艶のある髪の毛をかしかしと迫力なく引っ掻いた。


「し、新入部員…?何ゆえこんなに多い?珍しいね今年は」


少女は…?




??おかしい、ここはコスプレ学校なのか?いや、女は普通にスカートを履いてたはずだ。

何故この少女はスカートではなくズボンを履いているのだ?


「今年はそんなに多いんですか?」


「ああ、君とこの無愛想を合わせて新入部員はもう6人になる」


「その前は先輩1人だったと…」


先輩!?このオカマちびが俺より年上!?嫌だ!認めたくない!!断じて認めんぞ!!


「認めろ。して私はオカマちびではない。兎に角そこを退いてくれんか?早く中に入れい」


俺は一体何が起こっているのか全く見当が付かず、ただ流されて行くしかなかった。否、流されたかったのだろう。これは部活である。特に入りたいとも思う部活が無い中、流されて入っちゃいましたーとこの部活がどんな部活であろうが言い訳が付く。俺には帰宅部と言う選択肢が無いのだ。何かしら部活に入っていないと暇になってしまうからな。


頭の中ではそんな事も考えている。


オカマちびが俺の顔をガン見しながら自己紹介をし始めた。


「私は高校2年、師匠か部長と呼んでくれ。因みにこの部活の部長をやっている」


こいつが…この部活の長、牛耳る者か…。

てっきり部屋で発声をしているのが部長だと思っていた。

「私は新入部員のゆりです。入学前から師匠の召集をうけて先に部活に慣れさせてもらってるの。よろしく」


俺はまあ適当に石田と名乗りただ1つの大きな疑問を2人にぶつけた。


そしたら2人は合わせてこう言ったのだ。





「演劇部さっ」

師匠かわいくないですか??(*^^*)


あのお馴染み、


男の娘ですょ〜(*´∇`)

毎回出てもらってますね〜笑

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