差し込む朝日、転がる沈黙。
どぞ(。・。・)ノ
初っぱなうまくいったラブコメでなくてすんません笑
これからどんどんキャラ出して来ますよ〜
「おい起きろ、石田ぁ」
教師の気だるそうな声が静寂な教室に響いた。
目が細く、唇が分厚い。そして毛がやたら濃く、デカイ眼鏡により小さい目も余計小さくなる。
勿論それは俺ではなく、今俺を注意した所謂、不細工な教師なのである。
そう考えたい。
否、客観的に俺と教師を見比べればわかるだろう。
「石田君ってイケメンじゃない…?」
俺も昔はそう唱えられていた。
それは恋愛の息吹の吹かざる高校生活の良いスタートダッシュだったであろう。
そこいらの軽い女は軽はずみな気持ちで軽く会話を始めていた。あの時は…
「石田君ってどこ中だったのぉ?」
新学期、クラスも大体なグループに分かれ男女の壁も段々と打ち解けてくなか3人の女子高生が話し掛けてきたのは中々嬉しく頭の片隅に大切に保管していた。
「不入斗だけど」
「…(うっそぉ〜同中〜)」
そしてもう一人の女子がまた喋りかけてくる。
「え、石田君何部に入るのぉ?」
「まだ決まってない」
二人目も撃沈したなか、勇姿あるその立ち姿で両足を地に力強く踏み立ち、三人目の少女はこう言った。
「休日とかは……何してるの!?」
汗だくになりながら少女はこう言った。
出た。伝説の休日は何してるの?合コンや、新学期等では多種多様な姿で登場してくる、エース的存在な休日は何してるの?。
「特に」
三人目も巧みな語句を使ったはものの俺と言う巨大な壁に皆絶句し沈黙が流れたのを今思い出す。
それから皆が部活に入って俺も少々気になっていたのを今ふと頭を過る。バスケ部…キツそうだな。サッカー部…顧問がダルい。等と阿呆らしい理屈を着けたし、結局夏休み直前まで決まっていなかった。
そして俺は丁度この時こう言われていただろう。
「石田君って一匹狼だよね」
〇
オレンジに染まった廊下をヒタヒタと寂しく歩く。
皆が部活を決めてしまった…珍しく、俺以外に帰宅部はいないようだ…。
俺が呆けながら歩いてる時、ふと静寂な廊下に細い声が耳を過ったのである。
あー…え…いー……
少女の可愛らしい声か…?いや、小さすぎて余り断定するに難しい。
そんなことと反して段々と暑くなる中、俺の腋、額、鼻の頭など手の甲を擦り付けると湿り気をも感じるようになった。
もっとも腋に手の甲を擦り付ける変人などどこにもいないだろうが…
………←
まあいい。
「声の出ている元はここか…」
生徒会議室。
人通りの少ない部室などが集まってできたC棟のなお誰もいない3階の奥の奥にあるもはや存在意義さえ唱えられるほどの七不思議的存在のこじんまりした部屋…
一度も入った事のない先輩とかもいるんじゃないか?
ひたひたと静かに近寄ってみれば少女の声も段々と大きくなってくる…
扉の向こうに…
そこに何があるかは分からない…
がしかし、1つだけ確実に言える事があるだろう。
恋愛の息吹きの吹かざる高校生活はここから始まると願いたい。
石田が無意味にC棟を歩く事には突っ込まないで下さい笑(><)