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この話って本当に恋愛になっているんだろうか。

あー(・ω・)


早く終わらしたい一心ですゎ



9時での遅刻処分となった俺は薫さんと颯爽と別れて教室へ速やかに向かった。授業中のためか静かすぎる廊下に1人、踵で上履きの低い音を鳴らした。

時々鳴く、キュッというゴムの摩擦によって起きる甲高い音もなかなかリズミカルで良い。

がらがらがら…


と小さな音で教室の戸を開ける。

まあ、皆俺のことを見てくる。普通はそうなのだが…以前にも俺が学芸会にて照明の失敗してしまい、皆の目が潰れかけたことが中学生のときにもあった。この時も皆にこうやって睨まれた事が………


あったようななかったような。


妄想してる間に席に着き、周りの視線を振り払おうとするが…

俺は今年の教室には好かれたらしい。


皆からシャワーのような視線を浴びる…。これはなんとも気持ちの良いものではないか。



………クスッ



誰か笑った。


とりあえず黙って静かに席に着いた。

教師の野太くださったらしい声や生徒達の阿呆らしいにやけ声、全てを遮断するように机に突っ伏す。多分この時俺は誰かに指をさされクスクスとまるで浮浪者を嘲笑うかのように笑っていただろう。俺には分かるのだ。



「…こ…こは…?」


目が覚めるとそこはあの忌まわしい教室ではなく、茶色…


断崖絶壁が幾度となく続くその様子はまるで巨大化した棚田とも言える。しかし足場は少なく上からはパラパラ…と石っころや砂などが落ちる様も見受けられる。

「な…なんなんだ…?」


少なくとも寝ている間に国外へ運ぶに限りこのような状況は見るに絶えない事から夢と判断するにもリアル過ぎる。


「イシーダ!!何してる!早くしろ!」


突然上から声がして首を縦に曲げるとそこには見たこともない髭を生やした中年とその他がこちらを睨んでいた。


全く夢を理解することが出来ず、とりあえず下ろされたロープをつかい後に続くことにした。


「…イシーダって何だよ…石田だから」


夢に鬱憤を撒き散らしながらひょいひょいと崖を登る。夢がためか体がふうせんのようにとても軽い。


「さすがイシーダだな。隊一二を争う程の身軽さだ」

先ほど怒鳴られた髭の中年の真下に到達したころでも未だに手足の疲労を感じていない。


「俺を追い越していけよ」

俺は言われた通り止まった中年の服の裾を掴み登ろうとする。


「ちげえって!イシーダにはもう神秘の翼が生え備わっているだろ?翼をだして飛びたいって念じれば出てくるから」


「そんなものあるはずがない!」


と、また裾を強く引っ張る。


「……」


ため息を着いた中年は何かをぶつぶつと唱える…

するや否や…


――――半透明の翼が中年の肩甲骨の出てくるではないか!?


「…う…そだろ…?」


「これで…飛ぶんだよ」すると中年は優しく微笑んで……落ちた。

終わらした時のあの感覚は最高なんすよね〜

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