表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バスケ道  作者: yama14
本編
61/72

第47Q 「run a game!④」

俺は試合後、試合後のミーティングまでベンチでゆっくりしていた。


「お疲れ様!」

桜がポカリを持って来てくれた。

「おお、悪いな」

俺は素直に桜からポカリを受け取る。

「試合、どうだった?」

「立修学園、強かったわ。最初の下馬評とは全然違ったチームだった」

「そうだったんだ…けど見てて、かっこ良かったよ!」

遼には、この時桜の心にまたバスケをしたいという思いが芽生えたのは知る由もない。

だが遼は、少し桜の顔に陰りがあるのに気付いていた。

しかし遼は聞いてみる勇気もなく、そのまま聞かずじまいだったのだ。

「とりあえず…応援ありがとう」

「うん!どういたしまして!次の決勝でも頑張ってね!全市決めたからって油断しちゃダメだよ!」

「ああ、分かってる。次も勝つから、応援頼む」

すると桜はぽん、と胸を叩いて、

「うちに任せといて!私、遼君の応援隊長ですから!」

と大きな声で言った。

なんか意地悪したくなったので、ちょいと体を押すとバランスを崩して転びそうになった。

「きゃっ…!酷いっ!もー応援しないからねー!」

桜はふてくされ、ぷいと後ろを向いてしまった。

「ごめんごめん、応援して?」

そう桜にお願いすると、

「うん!」

と笑顔の返事が返って来た。

それにしても…

俺らって付き合ってるのかな?

あの時は成り行きでキスしたけど…

正式に告白はしてないし。

と、その時、

「おーいそこのイチャイチャしてる2人!試合後のミーティングやるぞー」

と榊先輩の声が飛んできたので、ここはおとなしく従うことにした。






※※※※※※※


「タイラーはまだアメリカにいるんか?」

俺は氷陵に聞いた。

「ああ。アメリカの病院で毎日リハビリだよ」

タイラーの話を聞くと、心が沈む。

俺らを守るために体を張ってくれたタイラー。

あいつがいなかったら、俺や遼、氷陵はバスケを出来なくなっていたかもしれない…


「あの事は…今でも思い出したくない…だけど…これだけは言える。あの件は、俺のせいだ」

氷陵が頭を抱えてつぶやいた。


「そんなことない。1人で抱え込むな。あれは何もできなかった俺ら3人のせいだ」

「俺があのコートに行かなければ…!本当に申し訳なかった」

「だから抱え込むなって!俺らみんなの責任だ」


この話は、前の過去編の続きとなる話である。


※※※※※※※※


話は3年前、俺と遼が初めて会った日に戻ることになる。

俺はうららからよく遼の話を聞かされていた。

遼はバスケをしているらしいということをうららに教えてもらったので、俺がうららに「遼って奴と友達になりたい!バスケ上手いって聞いたし、1on1もしたい!」って言ったらうららが遼をNBAジュニアクリニックに誘ってくれたのだ。

すると遼はNBAジュニアクリニックのためにアメリカに来てくれることになったのだ。

その時の俺は、来てくれると知った日から遼がアメリカに来る日まで、ずっと遼がアメリカに来るのを楽しみにしていた。

まぁ、うららが告白した男ってのも気になったしな…


初めて会った遼の大きさにとにかく俺は圧倒された。俺と同じくらいの身長の小学生、見たことがなかった。

遼はストリートバスケをしたことがないと言っていたので、俺はいつものストバスの場所へ連れて行った。


そこで氷陵とも出会ったんだよな…

あの日は遼と氷陵という2人の親友となる人物と出会えたんだよな…

改めて思い返してみると本当すごい日だった。

氷陵があのコートにやって来た時、俺らは試合をやってたんだよな…


点差は3点あったはず。6対9で負けてたっけ。

遼がエアボールとなるシュートを放って、めっちゃ流れが悪かった時だ。

そこへ氷陵が来たんだよな…




また話は俺と遼と氷陵が小5の時に戻ることになる。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ