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バスケ道  作者: yama14
本編
43/72

第30Q 「Run a game!②」

試合は6対6の同点。


タイラーがドリブルをし、ボールをフロントコートへ運んで行く。


「Hey!(くれ!)」

旭についている黒人にボールが渡る。

「遼、油断するな!」


あ…


そう思った時には、もう俺の脇を通り抜け、ゴールへ走り抜けていた。


その黒人のパスはシュートのように放物線を描き、空中を舞った。


そのパスを空中で受けたタイラーは、そのままそのボールをリングへ叩き込んだ。


バコンッ!


ゴロンゴロンゴロン…


ボールは虚しく転がった。


ア、アリウープ…嘘だろ…

普通の俺らくらいの年のガキが成せる技じゃねぇ…


「タイラー相手に油断は点を献上しているようなもんや。気ぃつけや。まだまだや。取り返すぞ!」

旭が言った。


そしてアリウープを決めてもクールな顔のタイラーは、こう告げた。

「Switch!(コートをチェンジしよう!)」


すると粛々とコートをチェンジし始めた。


旭が言った。

「ストリートバスケではオーソドックスな13点先取のゲームの時は、7点でコートを交代すんのが主流なんやで」

「へぇ…」

ただただ感心する事ばかりで、びっくりする。


「まー相手に7点目取られたのは悔しいで。俺らはここからや。逆転しまっせ!」

「おう!」

パシンッ!

ハイタッチを交わす。


旭がドリブルをしていく。

中国人にパス、そこから白人へ。

その白人がシュート!


ガシャンッ!

くそっ、外れた!

そのリバウンドをとったタイラーは、ものすごいスピードでフロントコートへ走って行った。


は、早い…


くそっ、追いつけねえ!


バコンッ!


ダンク決められたっ!


「Wow!」

そこら中から歓声が上がる。


それを良い事にタイラーはジャンプをして空中で1回転した。


そして、



ダンク!


その空中に舞うタイラーの姿は、まるで鳥のようだった。


くそっ、やられっぱなしじゃねぇか…


「まだ2点差、追いつける」

旭は言った。


ただここで遼は小学生ながらに限界を感じ始めていた。


体のポテンシャルの違い。大きさ。ジャンプ力。瞬発力。スピード。


何もかも持っているもののタイラーとの差はあまりにも大きく、誰から見ても歴然としていた。


こいつには追いつけない。


遼は、少し諦め始めていたのかもしれない。


ただ、この試合であまりに大きな自分の才能に気付くとは、遼は思いもしていなかった。





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