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バスケ道  作者: yama14
本編
37/72

第25Q 「懐かしの再会」

ハーフタイム。

次の準決勝で当たる天童中と王陵中がアップを始める。

自分のコート側でアップを始めていた中で一際目立っていたでかい奴がいた。


「あいつが神杉炎太か…どっちにしろぶっ潰す」


王陵のアップを見てみる。

メンバーが7人しかいないようだ。

大丈夫かよ、あの部…


その時、懐かしい顔を見つけた。


「おわ、あ!!!あいつ!」


「すみません、ちょっとトイレいってきますね」

「おう、でも早めに戻って来いよ。3Q開始3分前にはミーティング始めるからな」

和泉先輩は答えた。


俺は王陵側のコートへ急ぐ。

アップ時間が終わったタイミングで、後ろからこっそりついていき、肩を急に叩いた。


「うぎゃあ?お、お前なんやねん!って、お!!遼やないか!ひさしゅう!」

急に抱きついて来る。アメリカの癖は直ってないな。

「おう!いや、アップ見てたら懐かしい顔を見つけたもんでね。いやー、旭も変わってないようで何よりだわ。アメリカから帰ってきたの?」

姫宮旭は俺を上から下までじろりと眺めてから、こう答えた。

「そやな!小6の時エレメンタリースクールを卒業してから、父さんが日本に戻って、おばさんの所に住んだ方が良い、って言ったんや。それで、そのタイミングで日本に戻ってきたちゅーわけや。それにしても遼、デカくなったな!」

エレメンタリースクールね。思わず笑ってしまった。

「旭が成長止まったんだろ!身長いくつあんの?」

笑いながら答える。

「175cmや!成長してないってなんやねん。それでもでかくはなったんやぞ?そっちは?」

旭は大爆笑しながら答える。陽気な性格、さすが関西出身だ。

「180あるかないかくらいかな?」

「ほげっ!でかっ!うちの学校にもそんなでかいやついーひんぞ!?」

旭はびっくりしたように言った。

その時、また懐かしい声が聞こえてきた。

「うおっ!遼じゃん!ひっさしぶりー!」

振り返ると、また懐かしい顔がいた。

「ええええ!!うらら?ビックリした!なんでお前もいるんだよ!」

「なんでお前もとは失礼ねー!怒るよ?うちもこっちに小学校卒業してから帰ってきたんだよ?お母さんから聞いてないの?」

「いや、聞いてないわ!」

この女の方は皆川うらら。幼稚園の時からの幼馴染で、宮元小にも小2まで一緒に通っていた。うららのお母さんと俺のお母さんは同じ高校で、その縁からか幼稚園からずっと仲良くしていた。

だがこいつも親の転勤で、小2の冬休みアメリカへ渡ってしまった。


そこからは連絡は取り合うものの、なかなか会えずにいた。


会えたのもあの事が起こった小5の一回だけ。


まーあんな事があったから旭に出会えたんだけどな…



話は小5にさかのぼることになる。


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