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バスケ道  作者: yama14
本編
33/72

第21Q 「ダブルポスト」

お久しぶりです<(_ _)>

最近投稿出来てなくてすみませんでした(>_<)

2回戦千束中―


和泉、黒船、佐藤、青柿、立原ら3年の活躍で、75対60で快勝。

榊、吉見は温存することが出来た。


3回戦仙道中―

和泉、黒船ら3年を1、2Qで起用。2Q終了時点で、32対40で負けていたため、榊、吉見を投入。81対59で勝利。




準決勝立修学園中―

ここでも温存しながら勝てるはずだった。


だが、予想外のことが起こった。




1Q終了時点で、5対15。得点は和泉先輩の3P、フリースロー2本のみ。榊先輩の3Pが思うように入らない。


「なんだよ、あの4番―3Pが打てない」

榊先輩が悔しそうにつぶやいた。

「焦りすぎだ。24秒きちんと使ってけ」

和泉先輩が言った。


最初、3年5人を出したところ、開始4分で0対9。すぐに2人を変えた。


早田倫太郎、竜太郎―和泉先輩は聞いたことがある名前だ、と言った。

「週刊バスケの雑誌にも紹介されてたんだ、ディフェンス部門で」

「彩都市では最近名をあげている双子ですね」

神宮寺先輩が言った。

パンパン、と手をたたきながら、美奈さんは言った。

「はい、注目!」

みんな一斉に美奈さんの目を見た。

「いい?あの二人はG。たぶん倫太郎の方がPGで、竜太郎の方がSGだわ。今榊君についているのが竜太郎、そしてに佐藤君についているのが倫太郎。ただ、あの双子の弱点。それは身長よ。たぶん目で見た感じでは160cmくらいしかない。今榊君、佐藤君の2G、和泉君の1F、そして吉見君と黒船君のダブルポストでやってるけど、佐藤君、そして和泉君!申し訳ないけど、丹原君と長瀬君に代わってもらえる?」

和泉先輩は悔しそうな顔をしていたが、「チームが勝つためなら」と言い、うなずいた。

「いい?ボール運びは榊君がやって。点を取ることは考えなくていい。どんどんポストマンにボールを渡してあげて。どんどんポストプレー、インサイド中心で攻めるわよ。インサイドは立修学園はあまり強くない。ポジションはGが榊君、丹原君と長瀬君がF、そして吉見君と黒船君がC。さぁ、行って!勝つわよ!」


丹原は178cmあるし、長瀬先輩も170cm。俺は180cm、黒船先輩は182cm。榊先輩も176cmあるし、高身長布陣だ。


そして、2Qが始まった。立修学園からの攻撃。

だが倫太郎のシュートを榊先輩がブロックして、すぐに西成ボールになった。


インサイド中心、てことは俺がチームの命運を握っていることになる。

相手のセンターは身長170cmくらいだろう。体も華奢だし、押しこめる。


榊先輩はボール運びに苦慮していたが、流石榊先輩というべきか、ちゃんとボールをフロントコートへ運んできてくれた。


俺は「ボール!」と榊先輩に叫んだ。

そして榊先輩と目があった瞬間、ボールを榊先輩が入れた。

ダブルチームに来るかと思ったが、榊先輩の3Pがあるので簡単にはインサイドには来れないだろう。

パワードリブルで、1発でゴール下へ。そしてゴール下。

バン!パスッ!

「ピィィィーー!バスケットカウント、ワンスロー!」

吉見中のベンチに居るメンバーが息を吹き返したように飛び上がった。

「おお!うっしゃぁ!」

桜も神宮寺先輩とハイタッチしている。

榊先輩とハイタッチを交わす。気持ちよかった。ゾクゾクした。

「ワンショット!」

審判の声が響き、ボールをもらう。

落ち着いて3回ドリブルをする。俺のフリースロー前の儀式だ。

ゆったりとしたモーションで、打つ。

ピュルルルル!バスッ!

文句なしのフリースロー。

これで8対15。


流れがこっちに傾いてきた。

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