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バスケ道  作者: yama14
本編
32/72

第20Q 「dream brothers」

朝、吉見遼は目を覚ました。


昨日の事実を聞き、家に帰ってから落ち着いて家族と話し合った。


もちろん、まだまだ受け止めるには時間がかかるのかもしれない。


ただ、最後に、父さんが言った言葉は、家族を笑顔にさせた。


「俺らは名ばかりの家族じゃない。家族のきずなで結ばれた、俺にとって大好きな、そして世界で、いや宇宙で一番大切なものだ」


最後、みんなで笑いあったのは、本当に良かった。


そうだ、今日は朝から試合だ。行かなければいけない。昨日のキスを思い出して顔をほてらせながら、準備を始めた。


朝ごはんをいつものように食べた。家族はみんな、変わってなかった。良かった…


家族みんなから頑張れよと励まされ、俺は家を出た。


すると、考えられないような光景があった。


バスケ部のみんなと、神宮寺先輩、桜と、美奈さんが家の前で待っていたのだ。


「え…?どうしたんですか…?」

驚きを隠せなかった。



「どうしたもこうしたも、お前を迎えに来たに決まってるだろうが。昨日色々とあったしな」

和泉先輩が言った。

「昨日、バスケ部みんなで俺らを探してくれたらしい。風間の呼びかけで」

榊先輩が照れながら言った。

そんなこと誰も言っていなかった…知らなかった…

「おまえら、これから迷惑かけんなよ?このつけは大きいぞ!俺らだって、お前らに抜けられると大変だからな。お前らがいねーと始まらねーよ」

和泉先輩が言った。

「す、すいません…」

「ま、こいつとキスしてたことは見なかったことにしてやる」

和泉先輩がいたずらに桜の方を指さしながら言った。

「ええええええええ!?何言ってるんですか!?」

2人の声がシンクロした。


「お似合いだよ。2人とも」

神宮寺先輩が言うと、バスケ部が一斉に冷やかし始めた。

「まあ、偶然その現場を丹原が見ていたんでね~」

笑いながら和泉先輩が言った。


怒りがふつふつと沸騰した。

「おいこら恭介!なに盗み見してんだ!」

「わ、悪かったって!けどあの状況で声かけづらいだろ…」

恭介を少し(本当に少しだ)懲らしめた後、和泉先輩が、

「まぁこれはバスケ部の中では開口厳禁だな」

と言ってくれたので、少しほっとした。



「おまえらは、夢のある兄弟なんだ。それを自覚しろよ。うちのきょうだいエース!」


「は、はい!」

声が重なった。


そして榊鉄平と吉見遼―

2人の血のつながった兄弟は笑いあった。






俺らはぞろぞろと、俺らが兄弟だということをいじられながら(愛のあるいじられ方だと思っておく)、今日の決戦場へ向かった。




そして最後に和泉先輩が叫んだ。



「うっしゃ、2人もそろった!もう勝つ条件はそろった!今日も、勝つぞ!」



「おう!」バスケ部全員の声が爽やかな朝にシンクロした。





これから、西成中学校バスケットボール部、真の戦いが、始まる―



ここまでは、もともと決めていた設定でした。

とりあえず、ここまで来れてホッとしている作者です。


これからは春季大会を思う存分に書いて行きたいと思います^^

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