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バスケ道  作者: yama14
本編
31/72

第19Q 「basket brothers④」

俺、何やってたんだ…

俺が好きな女を泣かしてまで…



「ごめん、本当にごめん!俺、自分を見失ってた。本当にごめん。そうだよな。桜のおかげで気づけた」

何やってんだ、俺!死んだらもう未来なんかないじゃないか!


「急にいなくなったりして、悪い。あの話をほったらかしにして、桜を励ましも出来ずに、ごめん」

「ううん、大丈夫だよ。それよりもここ、寒いからあっちいこう」

桜が俺の手を引いた。桜の手は、暖かかった。


橋のふもとの公園にたどりついた。

噴水のわきに座る。


「あ、ごめん…手つないじゃった」

手をほどこうとしたが、俺は力強く手を握った。

「え…?」


「手、離すな」

「え、あ、うん」

桜の顔は赤くほてっていた。



すると、桜がゆっくりとまた話し始めた。


「私、遼君のお父さんに言われてから、こう考えるようにしたの。過去は変えられないかもしれない。けど、未来は変えられる。夢も希望も、叶えられる。そう考えていたから、今があると思ってたの」

桜がそう話す横顔は、天使のようにほほ笑んでいた。


「だから、遼君もそう思ってほしい。過去は変えられないかもしれないけど、未来は変えられる。そう思って生きていけば、この後、幸せな未来が待っている筈だよ」


すると、こっちを振り向き、笑顔で笑った。


桜の周りが光り輝いて見えた。


俺は思わず、唇を重ねた―










数秒の沈黙。







2人の周りは、周りの空気とは対照的に、暖かく、光り輝いていた。








今日も、星空が輝いている。





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