第11Q 「新太のドリブル」
その後も宮之城はうまい新太・西内の二人を封じられ、その後は1得点もできなかった。
残り3分で24対5。黒船先輩の2P、榊先輩の3P3本で11得点を挙げた。
「どうした!新太!お前の底力を見せてみろ!」
新太の目に炎がともった。
新太のドリブルテクニックはすさまじいものだった。
レッグスルー(ボールを股下に通してドリブルすること)、クロスオーバー()、チェンジオブペース(ドリブルや移動の速度を一定にせず、緩急を付けること)、ビハインド・ザ・バック(背中側でドリブルすること)。
技の応酬だった。
和泉先輩も翻弄されていた。
そして新太は和泉先輩を抜いた!
目には炎がともっていた。
そしてシュートと見せかけて西内にパス!
そのままゴール下を入れられた。
22対7。
和泉先輩は本調子ではなかった。
その時だった!
「和泉!取られる!」
バシッ!
新太はボールをカットした。
和泉先輩が、取られただと―!?
新太、お前強すぎるよ…
そのまま新太は3Pを放った。
パスッ!
ボールはリングにかすりもせずに入った。
22対10。
和泉先輩は悔しそうだった。
顔には汗が滴り、滝のようになっていた。
「和泉君の疲れ方が半端じゃないわね…」
美奈さんが言った。
「あのドリブルテクニックは、凄すぎです」
神宮寺先輩も言った。
第1Qも残り2分を切った。
「20点差つけるぞ!」
だが和泉先輩も黙ってはいなかった。
榊先輩と1年の間磨いてきた連携を使い、今度は和泉先輩が3P!
ボールはリングにぶつかりながらも入った!
和泉先輩初得点!
「うっしゃああ!」
25対10。
新太も燃えてるな…
俺も燃えるぜ!
俺は新太の背後からボールを奪い取った!
バシッ!
新太は奇想天外な顔をしていた。
俺はそのまま竹内を押し、そのままボールを押し込んだ。
27対10!
「ナイス!」
榊先輩とハイタッチをした。
残り1分。
俺はまたパスをカットした!
新太は必死すぎて、周りが見えなくなってきていた。
俺は黒船先輩との連携を使い、
竹内・西内コンビを翻弄した。
そのまま黒船先輩が押し込み29対10!
残り30秒。
だがまたあれがさく裂した。
新太がまたセンターラインから打ち始めた。
和泉先輩は追いついて行く。
だがその時、新太は空中で西内にパスした。
そのまま3Pライン間際で打つ。
西内が3P!?
ていうかその前の新太のあのパス、一体何なんだ!?
西内の放ったボールは、文句ひとつもない放物線を描き、入った。
29対13。
残り10秒。
ラン&ガンだ!
バシッ!バシッ!
連携でフロントコートへ突き進んでいく。
そして榊先輩の3Pで、
スパッ!
すると同時に、1Q終了のブザーが鳴った。
1Qが終わり、32対13。
「いい感じできてるぞ!に・し・な・り!ファイト!」
和泉先輩は叫んだ。