第6Q 「春季大会へ」
あぁ~眠い・・・
昨日の2年チームとの試合の疲れが残っている。
あれは完全燃焼したな・・・
俺の得点シーンを思い浮かべながらにやにやしていると、また睡魔が襲ってきた。
丹原恭介と伊龍翼は同じクラスで、席も恭介が俺の前、翼は俺の左隣前だった。恭介は膝に包帯を巻いていた。さっきの怪我のせいであろう。
その二人も予想通り夢の中だった。
やばい・・・もう無理だ・・・と思いながら、意識は遠のいた・・・
すると、後ろからたたかれた。
びっくりしながら後ろを見ると、桜が口を膨らませながら怒っていた。
「寝ちゃだめだよ」と口パクで言うと、にっこり笑った。
ヤバい・・・可愛い・・・
俺は顔を赤らめながら前を向く。
俺はこの時間、ずっと桜のことを考えていた。
「おい!吉見!写したノート見せろ!」
「何でおれだけ!?恭介と翼寝てるだろ…」
担任の宇治原に言われた瞬間、ああ終わったと思った。
「いい?次の大会は春季大会。4月16日から4月17日、4月23日にかけて区の予選。4月29日、30日、5月1日、3日までで全市トーナメントが行われるわ。うちの市は全部で12区あるわ。1区につき2チームか3チーム出られるわ。うちの区は去年区の出場校1校がベスト8に入ったから、全市トーナメント出場枠は3校。だからまず、区の予選で3位以内を目指しましょう」
「3位以内とは言わず、区で優勝目指そうや」
うちの部のキャプテン、和泉先輩が言った。
「区で優勝できなかったら、全市で優勝なんかできないだろ」
はっきり言った。
「いいわね。その姿勢。その意気込み、買った!」
美奈さんはそう言った。
「うちの区の強豪校は、天童と宮之城。特に天童はうちの市では東の王者として有名だわ。今年も大型センター、神杉炎太が入ったことで有名だわ」
「いい?15人のうち決まっているのは―
和泉君と黒船君、そして榊君、長瀬君。
そして異例だけど、吉見君」
バスケ部全員から驚きの声があがった。
「他の10人は、今後の練習を見て決めるわ」
「さぁ、春季へ向けて練習を始めよう!」
「春季大会、優勝目指して行こう!」
キャプテンが言った。
「おう!」
バスケ部みんなの声がそろった。
初戦の相手はなんと宮之城。宮之城は俺が前いた宮本小からも行っている人がいる。
宮本小をミニバス優勝へ導いた時のレギュラーの一人、PGの風上新太が入った。
春季大会優勝へ向けて、厳しい練習が始まった―
新しく入った1年生との連携も、この1週間のうちで形だけでも作り上げないといけない。
俺は厳しい練習を乗り越えていくことを優勝という栄冠を目指すため、誓った―