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プロローグ
桜舞い散る4月―
入学式が終わった後、身長が高く、細身の男の子が、体育館の扉を開けた。
その男の子は、バスケ部員の目を無視して、急に許可なしでバスケットボールを触り始めた。
だがしかし、その男の子が放ったボールは、すいすいとリングの中に入っていく。
それを見て、周りの部員たちは驚いた顔をした。
こんなに凄い1年生は、見るのが初めてだというような、驚いた顔をしていた。
そして、その細身で身長の高い男の子は、こう言ったのだ。
「このバスケ部に、入部させてください!」