表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/25

Brave 2-3

ロザリアが港前に着くとそこは燃え滾る炎に包まれ


数々の船が破壊された隊員も倒れている


ロザリアが周囲を警戒していると炎の中から3年前遺跡で遭遇した


コスモギアスの思念体兵が現れロザリアに襲い掛かる


「その程度で今の妾を捕らえられると思うな!」


自らの体を雷に変え一瞬で思念体兵の後ろに回りこみ片手を思念体兵に突き刺す


「我雷で墨と化せ!

 『千雷・八岐ノ雷せんらい・やまたのいかずち』」


雷帝鬼装の特殊能力雷電放流線を使用して使う筈の八岐ノ雷を


武神降臨もせずに5本の指から以前よりも巨大で強力な八岐ノ雷を発動し


思念体兵を黒墨にする


更に八岐ノ雷はロザリアの指の動きに合わせ次々に思念体兵を倒していく


その光景に驚きの表情を隠せない隊員達


「馬鹿者!さっさと負傷者を運ばんか!」


「は……はい!速く負傷者を運べー!」


全ての思念体兵の相手をしながら他の隊員達が負傷者を運び終えるのを待つ


以前に増して雷の力をつけたロザリアは周囲に影響が強く出てしまう技を多く持ち


今この状況で大技を出したら周囲に倒れている負傷者も無事では済まないと思い


今は最低限の攻撃で対応している


故に武神降臨も出来ないのである


「流石に千雷では威力が足りぬな……」


徐々に八岐ノ雷も小さくなり思念体兵を倒すまでは至らない程度の威力しか出なくなってきた


「ロザリアさん!全隊員の非難終了しました!!!」


待ちに待った言葉と同時に雷の威力を挙げ細く弱くなっていた八岐ノ雷も息を吹き返し


先程よりも大きい雷になり目の前まで迫っていた思念体兵を次々と黒墨に変えていった


「さて!これからが本番じゃな!

 行くぞ!武神降臨!!!」


以前は天から降り注ぐ雷の武神


雷鬼を纏い雷帝鬼装を雷葬鬼刃を武神降臨していた


しかし今の武神降臨は以前の物とは違う


雷は天からだけではなく地からも湧き出す


天の雷はロザリアの上半身を地の雷は下半身を包み込む


眩いばかりに輝く雷の繭の中から出てきたのは雷の様に刺々しいく


天の様に澄んだ黄金色


そして地の様に強固な鎧を身に纏ったロザリアが現れた


「武神降臨完了

 天地雷鳴の剣『天雷葬剣鬼てんらいそうけんき

 天地雷鳴の鎧『地雷帝鎧鬼ちらいていがいき』」


雷の力を上げただけではなく雷帝鬼装も雷葬鬼刃も新たな姿として生まれ変わった


「一気に決めるぞ雷鬼!」


「まだ撃ち慣れては居ないのだから万雷程度にしておけ」


心の中で会話を終えるとロザリアが呪文を唱える


呪文と言っても魔法ではなくロザリア自身が自分に掛けている安全装置


あまりに強力になった雷の力をセーブしているのだった


「鳴り響け我前に立ち塞がる身の程を弁えぬ者に天の雷を

 轟け!雷鳴!『万雷・天地豪雷まんらい・てんちごうらい』」


左手を天に右手を地に翳し技名と共にそれを逆になるように振り切ると


天と地から数万もの雷が出現し思念体兵を一瞬で焼き払う


「ふむ……

 流石に万雷ではこの程度の威力かのう」


「と言ってもな流石に結界領域でもない所で天雷と地雷など使えんぞ

 万雷でもこの威力なんだ我慢しろ」


心の中で雷鬼に宥められながら仕方なくこの威力で満足する事にした


しかしながら万雷でも結界領域では無い故に周りに多少の影響が出た


港と港周辺の電化製品が完全にショートし電線もロザリアの電圧に耐え切れず


焼き切れてしまった


それにより港周辺に地域は2週間以上に渡り停電が続いた模様だ


「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


X Brave本部ではその処理にジュリアが追われている


自らロザリアに依頼しただけありこれ位の事はと思ってはいたが


あまりにその被害が大きく不眠不休が続くのであった


一方のロザリアはそんな事お構い無しに久しぶりのX Braveを堪能している


「いやはやここも以前とは比べ物に張らぬほど賑やかになったのう」


活気溢れた商店街でお菓子を摘みながら歩いていると後ろから声がする


「あの~ロザリア・リージュドットダネか?」


「ん?如何にも妾がロザリアじゃが?」


年は7歳から9歳程度で緑色の瞳と髪がとても綺麗な少女が話しかけてきた


「何か御用かのう?」


「そうダネ!デスト・コンディアム殿からの用事を仕ったダネ」


何とこの少女はデストの使いだったのだ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ