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Brave 2-2

会議室に着くとロザリアは席に着き会議が始まるのを待つ


遅れて入ってきたジュリアが会議を始める


「まずは妾から報告しよう

 一昨日北の地にて巨大な空間の歪みを観測した

 紛れもなくコスモギアスの力によるものじゃろう

 それで妾自らが乗り出して言ったのじゃったが遅かったようじゃ」


「と言う事は奴は完全に力の制御を?」


「いやもし力の生後に成功しているのであればすぐにでも動き出すじゃろう

 多分じゃがまだ7割程度の力しかコントロール出来んはずじゃ」


3年経ち絶望的な状況と思いきやロザリアの意外な言葉に少し安心した一同


「それじゃあまだあいつを打つ手立てはあるんだね?」


満面の笑みでジュリアが尋ねると


「勿論じゃ!その為に妾が来たのじゃからな」


ふふんと鼻を高くして胸を張る


身なりが変わっただけではない


その場にいる3人が多分同じ事を考えたと思う


今のロザリアに3人同時に襲い掛かってもその影をも捕まえる事は出来ず


一瞬でやられるだろうと


それだけどオーラ的な物を出会ったその瞬間から感じていたのだった


「では次はこのマサイアスが報告をしましょう」


ゴホンと咳を一回してファイルを開き報告を始める


「我々と独自の情報網で調査した結果ですが

 ロザリア殿が仰るとおりメイガス・モルガーナの現在のコントロール出来る力は

 高くて7割程度です

 完全に力をコントロールするには短くても半年は掛かるでしょう

 即ちこの半年で勝負を決めなければ我々の勝利は無いのです!」


最後の一言に皆息を飲む


「それでマサイアスよ

 メイガスの目的は分かったのか?」


「あくまで憶測でしかないのですが……

 高い確率で以下の目的だと我々は見ていますな」


「それは何じゃ……」


雰囲気で大体の事は分かる


ペルセフォネもジュリアも先程までの余裕が全然感じられない


そしてマサイアスの口からロザリアが思いもしなかった事が出てくる


「全銀河のリセット

 これが最も高い確率で打ち出されたメイガスの目的でしょうな」


「待て待て!幾ら全銀河の意思と言えど所詮意思の集合体じゃろ!?

 そんな事が出来るのか!?」


用意されたお茶をひっくり返し自分の足元に熱湯がかかっているのに


その暑さに気づかないほど動揺している


「変命……メイガスの個人が所有している能力

 これを使えば実現可能なのですよ」


やっと熱さに気づいたのかブーツとタイツを脱ぎ自然風で冷やしながら


その事について質問する


「しかし変命は自分の命を作り変える技じゃろ?

 それをどう使えばそんな事が出来るのじゃ?」


その質問にはペルセフォネが立体映像を使いながら説明する


「この世界を含め銀河は1つの生命だと考えられています

 それが具現化した姿が銀河の意思

 即ちコスモギアスの正体と言えましょう

 それで銀河にも命と言える何かが存在しています

 それを変命にて作り変える事により文字通り

 銀河のリセットをかける事が可能なのです」


「まあ言っている事は分からんでもないがそんな事が可能なのか?」


あまり信じていないロザリアの前にウィンドウを開き何らかのデータが表示される


「これは?」


ジィィィィとスクロールされるデータを見るがロザリアはこう言う物が不得意で


全然理解出来ない


明らか分からないといった表情で居るロザリアに説明を続けるペルセフォネ


「それはマサイアスが作り上げた可能性を計る装置です

 特殊な鉱石を使い発動し求める情報を瞬時に計算してくれます

 その結果がメイガスの全銀河リセット

 確立は8割強です」


「相変わらず訳の分からん発明をするのじゃな……

 それで対応策などは分かったのか?」


一番聞かれなかった事だったのか3人の顔色が悪くなる


「よい……」


顔色から察したのか頭を下げ前言を撤回するロザリア


しばらくすると隊員の一人が急いで会議室に入ってくる


「報告します!港に未確認生物出現!

 尋常ではない数に強さで次々に隊員を倒しここ武神機関本部を目指しています!」


「ロザ悪いんだけどお願いできるかな?」


今の3人の立場では自由に戦場に出る事が出来ない


特にジュリアは数々の自ら作った規則を破り戦場に出て次戦場に出たら


ペルセフォネに何をされるか分からないので今回出撃することが出来ず


この中で自由に動けるロザリアに頼むしかなかった


「仕方ないな

 雷帝神ロザリア・リージュドットいざ参る!」

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