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Brave 2-24

あれから20年の月日が流れた


長い長い戦いで生じた傷跡は癒えやっと世界の機能が完全復旧した


ロザリアが誰も行き着くことが出来ぬであろう銀河の果てへと帰還してから20年


色々と世界は変わった


外宇宙からの外銀河からの新たな物達の来訪


武王機関の解体


そして何より変わったのが全ての人達が一丸となり考案された1つのプロジェクト


その名は『プロジェクトロザリア』


全ての生命を自分の障害全てを投げ出し救ってくれたロザリアを迎えに行く


最高優先順位のプロジェクトである


武王機関の解体後すぐに元武王機関のメンバーはそのプロジェクトへと移行


そして何より驚いた事はそのプロジェクトの考案者であり


実質最高責任者であるメイガス・モルガーナの変わりようである


あの戦いで全ての力を失ったメイガスは改めて魔導の勉強に力を要れ


数々の悲劇を打ち破る魔法使いへとなった


それは全てロザリアのおかげである事を知っているメイガスは


デストやジュリア等と相談しこのプロジェクトを考案


最初の10年はあまり協力的な者は出てこなかったが今では全ての生きとし生ける者が


このプロジェクトに参加している


そしてようやくそれが形となった


「やっと完成したな」


「そうね~ん長かったわ

 これでやっとロザリアちゃんを迎えに行けるわね」


どこかの格納庫であろうかそこにある何かを見上げデストとメイガスは笑みを溢す


あれから20年の月日が経ち2人もいい歳になった


「さてそれでは責任者様外で皆がお待ちですよ」


そう言うとデストはメイガスを残し扉から外に出て行く


「分かってるわ」


メイガスが手に持ったスイッチを押すと格納庫の扉が倒れ屋根が開き左右に落ちる


そして露になった物それは


「皆様お待たせしました

 これがプロジェクトロザリアの要!

 『|超時空移動巨大戦艦・雷帝(ちょうじくういどうきょだいせんかん・らいてい)』です!」


外に居るのはプロジェクトに参加した全宇宙から駆けつけた人たちで賑わっている


その中にはジュリア、ペルセフォネ、マサイアス


そしてロザリアの愛娘のテルペシアの姿があった


ロザリアが居なくなってテルペシアは厳しい訓練を積み重ね


雷帝の搭乗資格を手に入れた


それだけでは無く立場や既に体の限界を迎えている物の変わりに艦長として


テルペシアは雷帝へと乗り込む


「それでは行ってきますダネ」


搭乗口の前でジュリア、ペルセフォネ、マサイアス、デスト、メイガスに敬礼をする


この5人の内デストを除く4人は立場上X Braveに残らなければならない


完全復旧したこの世界を導く役目があるからだ


そしてデストは20年前の決戦での必要以上に使用した神器投影と


武神天臨の負荷で体に多大なダメージを背負った


命は取り留められた物のもう二度と戦場に出る事はできずこの長い航海には耐え切れない


本来ならデストが艦長でテルペシアが副艦長として乗るはずだった


「テル体に気をつけるんだよ?」


ジュリアが優しく抱きしめ頭を撫でる


「必ず全員無事に帰ってきて下さいね」


「ん~♪私の設計上なんら問題は有りません!

 だから……必ず……ロザリア殿を!!!」


ペルセフォネは頬にキスをし普段負の感情など見せないマサイアスは涙をこぼしながら


テルペシアの手を握り締める


「俺は共にはいけない

 だが心だけは共に在る!

 自分の母親を迎えに行け」


頭をぐしゃぐしゃ撫で思いを託すデスト


「私が言えた義理では無いけど必ずロザリアを連れて帰って来てね?

 私はまだあの子にちゃんと謝っていない……」


メイガスも瞳に涙を浮かべテルペシアを抱き締める


5人と挨拶を交わすとテルペシアは元気良く挨拶をし搭乗する


「大丈夫ダネ!お母さんは絶対に私が連れて帰ってくるダネ!」


そう言い残し再度敬礼をしテルペシアは雷帝の中へと進む


「艦長!全システムオールグリーン!

 後は艦長のご指示でいつでも出発できます!」


テルペシアが席に着くとブリッジに居る全てのクルーはテルペシアの合図を待つ


「これより当艦は最大船側にてロザリア・リージュドットの元に向け発進する!

 いつ終わるか分からない大航海!

 何が起こるか分からないけど最後の最後まで諦めず私を信じて欲しい

 超時空移動巨大戦艦・雷帝!発進!!!」


テルペシアの発進の合図と共に雷帝は動き出す


徐々に高度は上がり宇宙空間へと出る


「これより特殊時空生成ミサイルを発射

 『雷道らいどう』へと入ります!」


雷道とはヴァルキュリアロード同様の雷帝のみが作り出せる特殊時空


これを通る事により通常の何倍もの距離を数分で移動する事が出来る


雷道が出来ると雷帝はそこに向け一気に突き進む


いつ終わるか分からない航海


それでも尚ロザリアを助けたい!


その想いを乗せ雷帝は銀河を駆け巡るのであった

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