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Brave 2-23

完全に力を解放したロザリアの力は強大だった


星はその力に影響され崩壊


ロザリア達が住んでいる星はロザリアの作り出した強力な結界で守られる


更にはメイガスの力の根源である星と銀河の力を完全に遮断してしまった


そのせいか巨大化は解けてロザリアと同じ身の丈と戻ってしまった


「まさかこんな事が……!

 許さないわよ!この餓鬼ぃぃぃぃぃぃ!!!」


ついに怒りが噴火したのかメイガスは今もてる全ての力を解放しロザリアに襲い掛かる


「哀れじゃのう……」


全力で突進してきたメイガスであったがロザリアが無意識に発しているエネルギーが


盾の役割を果たしメイガスはロザリアに指一本触れる事が出来なかった


「くぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!」


それでも尚メイガスは盾を少しずつ破壊して行く物の何度も盾は再生し


メイガスの行方を阻む


そんな姿を見てられないのかロザリアがメイガスに人差し指を向けると


四方から巨大な雷の槍が降り注ぎメイガスの体を貫く


「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


コスモギアスとなったロザリアの攻撃は格段に威力を増し


同じコスモギアスであるメイガスさへその攻撃を防ぐ事は敵わなかった


「御主は何を望む」


突然の問い掛けにメイガスは耳を疑ったが馬鹿にするように笑う


「勿論それはこの世界に悲劇を与える事よ!!!

 それ以外に何が!!!」


「嘘じゃな……

 御主はこの世から悲劇を無くしたかったのではないか?

 自分が味わってきた悲劇を他の誰かに味わって欲しくないから」


「戯言を!!!」


ロザリアの言葉に耳を貸すこと無く意味が無いと分かっている攻撃を続ける


しかしロザリアは防御はするが反撃は一切し無くなった


「何故反撃しないの!何故ぇぇぇぇぇぇ!!!」


盾を何度も殴りつけるメイガスの拳は血に染まる


「御主は道を間違えたのじゃ

 悲劇を無くすにはそれ以上の悲劇を与える

 沢山1人で悩み歪んでしまった」


「黙れ……」


「しかし誰にも相談する事が出来ず

 ここまで来てしまった」


「黙れ!!!」


「じゃが!妾が力になってやる!

 御主が目指し夢見た世界を手伝ってやる

 じゃからもう1人で悩むな」


ロザリアは優しく微笑み血に染まるメイガスの手を握り締め癒す


そんな姿にメイガスも戦意を消失したのか


完全に意識を失う


「終わったのか……?」


「ああ」


一部始終を見ていたのか何も言わないままロザリアに近づくデスト


「じゃがなまだ2つほど終わっていない事があるのじゃよ

 1つはメイガスに流れるコスモギアスの力を消滅させる事じゃ」


そう言うとメイガスの額に手を置きメイガスの内部に流れているコスモギアスと


メイガスが二度と苦しまず間違った道に進まないよう悲劇の力を消滅させた


今の完全にコスモギアスとなったロザリアには造作もないことだった


「それでもう1つは何だ」


分かっているがと言った表情でロザリアに尋ねるデスト


「御主は意地悪じゃのう

 顔に分かっているが聞かせて欲しいと書いておるぞ?」


クスクス笑うロザリアだったがデストの顔を見て口を再度開く


出来る限り笑顔を作り


「妾は完全にコスモギアスとなってしまった

 じゃから分かるのじゃよ

 メイガスのようにこの力を間違った方向に使ってしまう者がおる事を

 この力を授かった妾は責任を果たす義務がある

 この力を二度と悪用させないとな

 じゃから妾は行かねばならない

 未来永劫の銀河へと行かねばならんのじゃよデスト」


瞳に大量の涙を浮かべるロザリアをデストは優しく抱き締め撫でる


「俺は忘れないからな……

 お前の事を絶対に!そして必ず皆で迎えに行く

 お前が帰ってしまう場所へ必ずだ!!!」


一度離れ二人は見つめ合い唇を重ねる


その時間はあまりに短い物


しかし2人の中でその時間は永遠と表記されるであろう程長い一瞬であった

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