Brave 2-22
メイガスのあまりにも想像を超えた姿に2人は絶句した
その身の丈は銀河を遥かに凌ぐ巨大差
幾ら2人が武神天臨しかもロザリアに限っては初代コスモギアスの力を保有しているが
その力すら今のメイガスの前ではチリに等しい存在だ
「さぁ~!この銀河後と滅びなさいな!」
巨大な左腕が2人目掛け振り下ろされる
その軌道にある星は振り下ろされ発せられた衝撃波により悉く滅び去る
「ここで避けてはX Braveはおろかこの銀河全てが滅んでしまう!
デスト!時間を稼ぐ!御主のUNLIMITED WEPON WORKSを!!!」
「承知した!!!」
今メイガスに対抗できるであろう技それは現実を侵食し
己が世界を構築するデストが誇る神器投影の究極奥義無限の武装
武神天臨を成し遂げた今ならその侵食規模は銀河をも飲み込む領域だと
2人は直感した
「最悪に雷の洗礼を!
『神雷・雷葬鬼刃』」
それはロザリアが最初に持っていた愛剣の名前
その名前を名付けられた技は巨大な雷の刃となりメイガスの拳を切り刻む
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
切り刻む度に再生を繰り返すがそれに負けずとロザリアは刃を振る
「あははははは無駄よ!!!」
全ての行為を嘲笑いメイガスは右腕を振り下ろす
「調子にのるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ロザリアはもう一振り雷葬鬼刃を作り交互に迫るメイガスの腕を切り刻む
圧倒的な力の差の前に限界が訪れようとした時ついにデストの究極奥義が発動する
「この体はきっと無限の武装で出来てた!!!
『UNLIMITED WEPON WORKS』!!!」
発動した無限の武装はどんどん世界を侵食し今現在戦っている銀河その物を包み込んだ
「これで詰めだ
以下に貴様が強かろうがこの無限の武装の間では……!?」
確かに無限の武装は発動している
だが一目でその異変に気がついた
それはある筈の武装が1つも存在していなかった
「馬鹿な!?失敗したのか!?」
「あ……ありえない
確かに詠唱は完璧失敗の余地等……」
2人があまりの光景に驚いているとメイガスが高笑いをする
「あははははははは!!!馬鹿ね!!!
私は今神に近い存在なのよ?
その神を目の前に貴方程度の世界をどう作り変えるなんて造作も無い事よ~ん」
全てはメイガスの仕業だった
無限の武装の武装は全て修羅が貯えた物
メイガスはその武装の全ての存在を消してしまったのだ
「そんな……」
あまりのショックとダメージにデストと修羅は戦意を消失し武神天臨は解除された
「デスト!!!」
「おわりよ!!!」
急いで防御を取ろうとするロザリアだったがメイガスの攻撃の方が一歩早く
デスト目掛けて振り下ろされる
どんなに速いロザリアでももう間に合わない
「雷鬼……」
「分かっている
最後まで付き合うさ我が契約者よ」
攻撃がデストに命中すると物凄い爆発が生じまわりは煙に包まれる
「あはははははは!まずは五月蝿い子蠅を一匹潰したわ
次はどう潰そうかしらね?」
楽しげに笑っているメイガスだったがそれも煙が晴れるまでの事だった
自分を遥かに凌ぐ力と存在感に中てられ顔から笑みは消え恐怖が浮かび上がる
デストの前に立ち今の攻撃を完全に打ち消したのは武神天臨が消え
完全に元の状態に戻ったロザリアだった
しかしロザリアの体からは夥しい量のエネルギーが放出され
そのエネルギーが見せているのかロザリアの姿はまるで鬼その物である
「全エネルギー封印解放……
コスモギアスモード展開!!!」
ロザリアは初代コスモギアスの力を受け武神天臨を成し遂げた
だがそれだけではなかった
初代コスモギアスはロザリアにもう1つの力を封印した形で渡した
それはロザリアが武神降臨と武神天臨を捨て去り発動する事が出来る最後の切り札
自身をコスモギアスへと進化させるコスモギアスモード
これがロザリアが……いやロザリアと武神雷鬼が決めた
メイガスを倒す為の最後の手段である




