Brave 2-15
ついに姿を現したメイガスは以前とは違い
真っ黒で物凄い露出度のドレスに身を包み
手にはカレワレの杖と思われる杖を持っている
杖から放たれる強力な重力波がデストの動きを完全に封じる
「あらあら♪この程度の重力にも逆らえないの?」
苦しむデストを見つつ微笑むメイガスの背後からアルフェルシーが一太刀入れる
「メイガス・モルガーナ!!!」
良い様に使い捨てられたアルフェルシーはメイガスの姿を見るなり斬り付けたが
それはデコイでアルフェルシーもメイガスの重力波に撃ち潰される
「あらあら?誰かと思ったら小汚い小娘ではないかしら?
でも貴女には感謝しないとね?
貴方のおかげで私はこの力を手に入れられたんだから!」
杖を強く握り締めると重力波はより強まる
あまりの重力にデストもアルフェルシーも悲鳴すら出ない
そんな光景を笑いながら見ていると後ろから強力な雷の刃が飛んでくる
あまりの速さに回避が間に合わずシールドを展開し防ぐ
勿論雷の刃を飛ばしたのは他でもないロザリアだったがその姿はどこにもない
「流石は雷神と言った所かしら?
目では捉えられないわね」
それもその筈現在ロザリアの速度は光速を超えている
如何にメイガスが強いと言っても速度だけならロザリアの足元にも及ばない
そんなロザリアを肉眼で捕らえる事も攻撃で捕らえる事も不可能である
捕らえる方法は攻撃の方角と攻撃の後どれだけの距離を一瞬で動けるかなど
緻密な計算をしなければ捕らえられない
しかしそれをしているにも拘らずロザリアを捉える事の出来ないメイガスに対し
ロザリアは光速で移動しながら次々と攻撃をしてくる
八岐ノ雷、黄金散雷、雷電放流千線
お馴染みのロザリアの得意技は勿論
鋭く尖った針状の雷に球体状のとても硬い雷の弾
様々な雷攻撃を仕掛けてはいる物のメイガスもそれを全て捌ききる
「あんん♪こんなに電気を流し込んできて感じちゃうわ♪」
ロザリアの攻撃は完全に防がれているがシールドや杖を伝い
メイガスの体に電撃は流れ込む
その威力も通常に人間なら心臓麻痺等を引き起こすほどに強力な電圧なのだが
メイガスはそれを快楽のように受け楽しんでいる
これもまたメイガスの心理攻撃
ロザリアが痺れを切らし大きな攻撃を仕掛けてくるのを待っているからだ
今は速度を維持するためにある一定程度の威力の攻撃しか放てない
しばらくこのやり取りが続いているとついに均衡が破られた
破ったのは先程まで重力に押し潰されていたデストとアルフェルシーだった
ロザリアに集中しすぎた事で重力が緩んだのだ
「『必勝の斬撃・エクスカリバー』!!!」
「『マブイタチ』」
光り輝くエクスカリバーと蒼白く輝くアルフェルシーの斬撃がメイガスを撃ち抜く
「ぐはぁぁぁぁぁ!!!」
「いまだ!!!」
2人の叫び声と同時にロザリアはその場で止まり雷を左手に集める
「天より注ぐ雷に焼かれ裂かれよ!
『神雷・天焼雷裂』!!!」
左手に集めた雷をメイガスの頭上向けて放つ
雷はどんどん大きくなり一定の大きさになるとメイガスに向けて落ちていく
降り注ぐ雷はメイガスの体を焼き裂く
そんな攻撃が10分以上続きやっと攻撃が終わると
切り裂かれたメイガスの体は墨となり消え去った
「これで終わってくれるととても嬉しいのだがな」
1人生き残ったコスモプレートが唖然とその光景を見ていると
体の異変を感じた
「ぐあぁぁぁぁぁ!!!」
3人はコスモプレートのほうを見ると体を引き裂き
プレートの中から出てくるメイガスの姿があった
「うふふふ♪この子は私の分身みたいな物よ~ん♪ちゃんと全部倒さないから♪」
プレートを媒体にメイガスは復活した
実際にメイガスが復活するのにプレートを使う意味は無い
これもまたメイガスの精神攻撃の1つなのだろう
3人は顔を青ざめた
「さぁ~次は私が順番よね♪」
黒々しいオーラがメイガスと3人の周辺を包み込んでいく