Brave 2-13
4人の惑星主は主力である巨大戦艦ヴァルキュリアを落とそうとする
それを阻止するべく武神機関の隊員とデストとロザリアが立ち塞がる
しかし歯が立つのはデストとロザリアだけで他の隊員は次々に落とされる
「これではこちらの戦力が落とされるだけじゃ!!!」
ロザリアは土と炎の惑星主を引きつけ交戦している
デストは水と闇の惑星主と交戦中で他の事を気にしている余裕がない
そんな中ジュリアが新たな指示を出す
「デストとロザリア以外の隊員は全員ヴァルキュリアに帰還せよ!
これよりヴァルキュリアロードに避難する!!!」
ヴァルキュリアロードとは戦艦ヴァルキュリアが作り出す事の出来る特殊空間
その中に逃げる事によりヴァルキュリアは絶対の安全を獲得する
惑星主はヴァルキュリアを落とそうとしていてデストとロザリアは本気が出せない
一見残酷な判断かもしれないがこれも全てはデストとロザリアが戦い易くする為の
ジュリアの判断である
「デスト!ヴァルキュリアロードが出来るまでの10分間絶対死守じゃ!!!」
「分かっている!!!」
惑星主を全力で払いのけ一箇所に集める
巨大な一撃を叩き込み怯ませる作戦だ
「みえみえなんだよ!!!
炊けろ炎熱!!!『龍星火山』!!!」
コスモバンキッシュの広範囲攻撃でヴァルキュリアにまで攻撃が及ぶ
「小癪な!!!雷電放流線発動!!!」
無数に延びる雷の線がコスモバンキッシュの攻撃を防ごうとするが
それをコスモプレートが阻止する
「貴様の相手は私だ」
自分の体に土を纏わせ突進してくる
ロザリアは身を守るのに徹した為コスモバンキッシュの攻撃はヴァルキュリアに届いてしまう
「『修羅一閃』……!?」
それをカバーしようとデストが攻撃を仕掛けようとすると
コスモセイレーヌとコスモファキスがデストの攻撃を妨害する
「貴方の攻撃は大きすぎるわ!」
「そこで貴様らの船が沈むのを見物していると良いでしょうよ!!!」
流石の2人もここまでされると自分を守る事で精一杯
シールドの強度が下がりきっているヴァルキュリアが沈むのにそう時間は掛からない
絶望の瞬間が訪れたと思ったその時空から無数の光線が降り注ぎ
ヴァルキュリアを襲うコスモバンキッシュの攻撃と4人の惑星主を振り払う
「この攻撃……まさか!?」
攻撃が飛んできた方向を見るとそこには青い髪の靡かせた1人の少女の姿があった
それは以前デストと戦い敗れ武神機関の地下監獄に幽閉されている筈の
アルフェルシー・リヒカイトの姿がそこにあった
「まさか!?アルフェルシー・リヒカイト!?」
ジュリアや他の隊員達も驚いているとそこに本部から入電が入る
「ごほん!こちらマサイアスマサイアス!
どうやら間に合ったようですな!」
「ちょ!マサイアス何をしているのですか!?」
ペルセフォネが大声を上げる
「いやはや怒鳴られるとは思っていましたが
しかしご理解くだされ?現戦力は圧倒的に不利
ならばこちらもそれ相応の戦力を投入するべきでは?
彼女なら適任だと思われますが如何かな?」
確かに現状惑星主を抑えるのでやっとのデストとロザリアの戦力に
犯罪者であったとしても元武王機関の最高責任者であるアルフェルシーの実力は
デストやロザリアと互角いやそれ以上の物を持っている
「分かった。ジュリアが許可します!
ヴァルキュリアはこのまま特殊空間へ!
アルフェルシーはそのままデストとロザリアの援護を!」
「はぁ~正直気乗りはしませんが自由に戦えて
そして私に屈辱を与えたメイガスを葬り去る事が出来るのであれば
致し方ありませんですの」
そう言うと鬼の面を展開し先ほどと同様の攻撃を仕掛け惑星主を近づけないようにする
それと同時にデストとロザリアも後退し調整を立て直す
「まさか貴様と共に戦うことになるとはのう」
「しかし頼もしい限りだ」
そんな2人をちらりと見て呟く
「言っておきますけど今回だけですのよ?
さぁ~雑魚共纏めて掛かってきなさいですの!」