表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/25

Brave 2-11

朝ロザリアが目を覚ますと同時に玄関を叩く音が聞こえる


ロザリアは急いで起き上がり玄関へと向かう


扉を開くとそこにはペルセフォネとジュリアが武装を整え立っている


その姿を見てロザリアは何も聞かず扉を閉め部屋へと戻る


「いくのダネ」


ロザリアが部屋に入るとテルペシアが部屋にいる


「いよいよ決戦じゃ」


軽く頭を撫でロザリアはいつものバトルドレスに着替える


「ロザリアこれをもっていって欲しいダネ」


「ん?」


テルペシアの手には精霊の水晶のような物が乗っている


「これは精霊の水晶なのか?」


形は全く持って精霊の水晶と同じだが放つ光はそれを遥かに超えている


「これは『精霊の結晶(エレメンタルクリスタル)

 精霊の水晶を作る過程で生み出された物ダネ

 これから発せられる光は暗黒封晶の無効化だけで無く

 一種の防御結界を形成するダネ

 私にもその力は未知数でよく分からないけどきっとロザリアの……

 お母さんの役に立つダネ」


「テルペシア……」


目元が一気に熱くなり気づいた時には涙が溢れ


テルペシアを力いっぱい抱きしめていた


「絶対に無事に帰ってきて欲しいダネ……」


テルペシアも涙を沢山流しながら力いっぱい笑顔を作りロザリアをみつめる


「約束する……絶対に帰ってくると」


涙を拭い頬にキスするとロザリアは部屋を出て行く


まだ多少目に涙が残っておりジュリアとペルセフォネも若干心配にはなったが


今までに見たことの無い程自信に溢れた表所を見て


その心配をも吹き飛んだ


3人が港に着くとそこには見慣れた人物が立っていた


それは3年前メイガスを倒すべくロザリアと共に戦った最強の戦士


デスト・コンディアムが立っていた


「デスト!」


てっきり現地で落ち合うはずだと思っていたロザリア達は驚きのあまり大声でですとの名を呼ぶ


「久しぶりだな

 元気そうで何よりだ」


「何故貴様がここにおるのじゃ!?

 妾達はてっきり現地で落ち合うはずだとばかり」


「本当はそのつもりだったんだが惑星主の動きも気になってな

 現地で襲撃に合う事も想定し先に合流しておく方が得策だと思ってな」


雰囲気は以前と変わら無い様子だが威圧感や存在感


そして何より物凄い力を発している


デストもこの3年間ただメイガスの行方を捜しているだけではなく


想像を超える修行を積んできたようだ


「まあデストが一緒なら僕達も安心して現地に迎えるから良いけどね♪」


ジュリアがてへへとデストの肩を叩く


「もう!ジュリアさんそう言う事は言わないように!」


「あたたた!ペル離してよー!」


ペルセフォネは飽きれた様にジュリアの耳を引っ張り用意されている艦に乗り込む


「あいつはああいう奴だったのか……」


ジュリアとはあまり関わりが無いのでかなり動揺している


「申し訳ないがああ言う奴じゃ……」


ロザリアも頭を抱えている


2人はとりあえず艦に乗り込む


1時間後艦は出港準備を整え終わる


それを確認したジュリアはアナウンスで艦全体へと通信を入れる


「これよりこの艦はコスモギアス

 メイガス・モルガーナの居るとされる地点

 終局の地へと進路を取ります

 2度と帰ってこれるか分からない航路です

 それでも付いてきてくれた全隊員に感謝します」


ジュリアは一呼吸置き力いっぱい叫ぶ


「巨大戦艦ヴァルキュリア進路終局の地に向けて最大船側!

 出撃!!!」


ジュリア達が乗った艦は武神機関がこの日の為に今持てる全ての粋を集め開発した


巨大戦艦ヴァルキュリア


ヴァルキュリアは港を離れメイガスが居る嘗て


初代コスモギアスと武神を従えて戦った4人の戦士戦った終局の地へと向かうのであった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ