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Brave 2-10

精霊の水晶もやっと全隊員に配給できる数が整い


やっと本格的な作戦会議が開かれた


「まずはテルペシアの強力のおかげで僕達はこれから先

 暗黒封晶の効果を一定時間とは言え受けずに戦えるだけの

 立場を獲得できました

 しかし精霊の水晶は1回の使用で終わってしまいます

 だから出来る限り敵との戦いでは生身を基本とした戦いをお願いします」


生身でというジュリアの言葉に誰も反論を出さなかった


反論を出すと言う事は今回の協力者であるテルペシアに


更なる負担を要求する事と同じだったからだ


自分達より遥かに幼い少女が危険を顧みず協力を申し出てくれたことに


皆感謝しているからだ


「それから先日デスト・コンディアムから1通の手紙が着ました

 それをロザリア・リージュドットから発表をさせて頂きます」


名前を呼ばれるとロザリアは立ち上がりデストからの手紙を開封し


読み始める


「挨拶等の物は省き本題だけを読む

 先日俺デストはメイガスの現在潜伏している場所を特定した

 しかし……メイガスが作った惑星主と思念体兵により簡単には近づけない

 そこで武神機関の総力を挙げて今ここでメイガスを討ち取って欲しい

 無論俺も全力を持って戦いに望む

 詳しい位置情報などはまた追って連絡をする」


メイガスの居場所を突き止めた事に隊員は喜びを隠せなかった


歓声に包まれた空気を微笑んで見ながらジュリアは机を軽く叩く


「喜ばしい事は分かるけどもう少しだけまってね?」


その事に我に返った隊員は静かに着席するが顔から笑顔は消えなかった


「デストの申し出は受ける事にします

 返事を書いてデストから連絡が再度返ってきたら総力を挙げて

 メイガス・モルガーナを倒しに行きます!

 それまで隊員は無駄な戦闘はせず力を蓄えて欲しい!」


最後の力強い言葉に隊員も力強い返事を返し会議室からと出していく


「ふぅ~……」


力が抜けたのかジュリアはぐったり机に倒れこむ


横からお茶を差し出しペルセフォネが微笑む


「ありがとう

 今日はペルセフォネもゆっくり休んでね?」


「勿論そのつもりですよ」


今出せる精一杯の元気を出して2人は微笑む


そんな姿を見てロザリアはテルペシアを連れて部屋を出る


「なあテルペシア」


「なんダネ?」


「ちょっと……大切な話しが在るんじゃが……

 勿論これはテルペシアが良ければなんじゃが」


「大切な話しなら家でしようダネ」


にんまり笑うテルペシアに頷き宿に向かう


宿に着くなりテルペシアはテーブルに付きロザリアも隣の席に着く


「それで大事な話しってなんダネ?」


真剣な表情でテルペシアはロザリアに尋ねる


「もし……もしテルペシアが良ければ家族にならんか?」


「家族!?」


行き成りの事にテルペシアは大声を上げてしまう


「御主の事は少し調べたのじゃがデストに拾われるまで養護施設で育っていたようじゃな

 もしメイガスとの戦争が終わったらまたそこに戻らなければならんのじゃろ?」


「まあそうなるダネ

 デスト様はあくまで協力者として私を施設から借りているだけダネ」


「じゃからな……もしテルペシアが良ければ妾の家族

 娘にならんか?」


あまりの事にテルペシアはいつもは見せないほど大人顔負けの真剣な表情で悩む


「少しだけ少しだけ考える時間が欲しいダネ」


そう言ってぺこりと頭を下げテルペシアは自分の部屋に飛び込んでいった


「はぁ~……」


流石に行き成りの話しをされて困らせてしまったのかと大きく溜め息をする


コーヒーを一杯飲みロザリアも自分の部屋へと向かい休む事にした

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