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#二人だけのタイムライン  作者: 千子


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第2話 初めてのDM

「ここ、素敵」

私の週末は素敵な場所探しで始まり終わる。

なんてことはない。

単なる散歩。

それでも、素敵だと思ったものを探して写真に撮るのは私にとって大切な行為。

スマホのカメラを起動して、写真を撮る。

うん。いい感じ。

場所を変えて何枚か撮る。

スクロールして次の場所へ。

ひとり気ままな散歩旅。

私の何より大切な時間。

あれこれ写真を撮って、時間を置いて投稿する。

すぐに写真を載せたんじゃ身バレの可能性もあるもんね。

時折、一言添える。

なんて事のない日常。

SNSはそれを見て素敵なものを共有してくれる人がいる。

それが嬉しい。

家に帰ったら写真を載せる。

そんな日常。

今日も散歩旅から帰ってきて写真を載せてSNSに載せる。

すぐにいいねが来た。

糊さんからのいいね、まだかな。

せっかく相互になったんだからリプライしてみようかな。

糊さんって呟きから同年代っぽいんだよね。

……話、してみたいなぁ。

そう思ったら糊さんからDMが来た!

「わ、わ!どうしよう!」

恐る恐る開けてみると、丁寧な文章で私と相互になったことにより、唯一のフォロー相手である糊さんにアンチとファンが殺到して時には過激なコメントをもらって困るので、相互を解消するかフォローを外して欲しいと書かれていた。

ショックだった。

アンチがいるのは知っていた。

でも、有名になればそういうのも出るものだと知っていたから放置していた。

でもファンの人は。

私が素敵だと思ったものを共有してくれる人だと思ったから相互になったくらいでその相手を攻撃するなんて。

同志だと思っていたから落胆が大きかった。

でも、私には何万のフォロワーより、糊さんが大切だった。

「糊さんに鍵をかけてもらうのは、図々しいよね」

押し付けがましい。

私が悩んでいると、また糊さんからDMが届いた。

「こちらが鍵垢にして対応します……。申し訳なさすぎる……!」

私が何か言う前に糊さんが鍵垢になっていた。

私はなんて言えばいいのか、どうしたらこの思いが伝わるのか分からなくて、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません、とだけ返した。

もっとお話ししてみたいのに、話す前からこんな調子でどうしよう。

半泣きになりながらスマホを握る。

糊さんに嫌われませんように!

祈りは星の輝きによって煌めいていた。

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