色んなやつに戦わせてみた。5
第5弾
■プロローグ:そして輝く者、顕現す
――何もない空間。草原。
そこに立つ八人。
洪秀全(宗教革命家)
拳でニキ(暴力的解決神)
かしこ(昭和教師)
やすかた(教育改革派)
石破首相(理論派政治家)
王維
西園寺◯界(狂気のヤンデレ)
小家(輝)(新任校長、頭部きらり)
《最後の一人に“理”を与える。勝てばこの世界の支配者――》
「……ふむ」
静かに立ち上がったのは、一人のスーツの男。額、そして頭頂部に眩い光。
「このような暴力の儀式に、教育者として加担するのは本意ではない……が、必要とあらばやろう。私は――」
「校長・小家 輝。未来を導く者だ。」
スッ……と丸めた校長棒を手に取る。
後光が差すように光が広がった。
■第1フェーズ:破壊と狂気の導入
「輝くん、わたしを無視したの?」
西園寺◯界が包丁を抜く。目は完全に据わっている。
「その呼び方は……生徒か? ……君は、まだ“教育”の意味を理解していない」
校長、小家 輝が前へ出る。
「退学だ」
ピカァァァアアア!!!!
ハゲ頭から放たれた激烈な教育光線が、西園寺の包丁を蒸発させ、制服を焦がす。
「え……? まぶし……い……」
【脱落者:西園寺◯界】
「やりおった! 西園寺が……瞬殺!?」
かしこが震える。
■第2フェーズ:師と対決、教育の系譜
「お主……教育者のくせに反則的じゃぞ……!」
かしこが物理で殴りかかる。
「昭和流『定規バスター』をくらえ!」
しかし――
「今は令和です」
ガァァァアアッ!!
ハゲ頭から発せられた反射光が、直撃して定規が溶ける。
「な……理不尽な……光線教育……」
【脱落者:かしこ】
「先生!!」
やすかたが叫ぶ。
「校長、小家……あんたのような旧世代の暴君には、教育を任せられない!」
レーザー教卓、AI教育パッド、ドローン黒板を展開するやすかた。
「これが令和式指導だッ!!」
だが、次の瞬間。
「教育に必要なのは、“人の顔”だ。……つまり、“頭”だッ!!」
ズドォォォオオン!!
照り返し光線が発動!
ドローン群が一瞬で焼け落ちる!
「ぐっ……先生……ボク……」
【脱落者:やすかた】
■第3フェーズ:王、神、そして拳
拳でニキが仁王立ち。
「もうやってらんねぇ。ハゲようが何だろうが、殴れば黙る」
「……そういう思考が、“いじめ”を生むのだ」
校長棒を構える。
拳でニキが突撃するその瞬間――
ピカァァアアアアアッッ!!
拳でニキのサングラスが粉砕され、網膜がオーバーフロー。
「目がああああああああ!!!!!」
【脱落者:拳でニキ】
王維が一句。
「光あれば 影も生まるる 禿の道」
「お前の詩は素晴らしい。だが、校長室では通じん」
直後、王維の顔面を直射日光で焼く。
【脱落者:王維】
■最終フェーズ:理 vs 光
残るは一人。
石破首相。
「……あなたのやってきたことには、筋はある。しかし、国を導くには、情熱より“計画”だ」
石破は法律・倫理・統治機構を束ねた“理の書”を展開する。
「……では、討論で決着をつけましょうか」
【激突:校長 小家 vs 石破首相】
議論が始まる。
教育制度、財源、地域間格差、教員の待遇、少子化対策――あらゆる論点が交錯する。
そしてついに、石破が優位に立つ。
「……なるほど、確かにあなたの教育理念は理想的だ。だが、“実現性”が足りない!」
その瞬間。
「ならば見せよう、現場の覚悟をッ!!」
小家がスーツのジャケットを脱ぐ!
キラァァァァン!!
頭から放たれた“真・教育閃光”が、理の書を焼き尽くす。
「う、ぐ……おおおおお……!!!」
石破の眼鏡が砕け、白目を剥いて倒れる。
【脱落者:石破首相】
【エピローグ】
空に響くアナウンス。
《優勝者:小家 輝 校長》
彼は静かに言った。
「理とは、頭で作られるものではない。“頭”そのものだ」
そして、彼は掲げた。
「全国教育者会議に提言する。“光る者こそ、導く者”である!」
──世界は、まぶしさによって再構築された。
完。