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序章「雷祈の女王」

自分で読んでてナニコレ?て感じでした。活字を読んでこなかった人生の報いです。

再構成しました。よろしくお願いします。

序章「雷祈(らいき)の女王」

ブロック状の石が積み上げられた地下空間、壁はまるで銃撃戦があったのかと思えるほど崩壊していた。

「…まだ寝ぼけているの?」

ガキンッ、

少女の足元の地面に、ワイヤーが巻きついた短剣が乱暴に刺さる。

「私は約束した…この剣で神を穿つと、——数多の神を殺した、お前。激神」

イシャナ・エラシア。

彼女は一国の王でありながらこの無謀ともいえる神殺しを単独で行っている。腕にはワイヤーが食い込んでおり、肉を裂き骨にも絡み付きそうな右腕を一切目もくれずに突っ込んでいく。

巨大な門から上半身だけを出している怪物——激神。

彼は何もしゃべらずに巨大な図体でただ唸る。

「うるさい、なぁ~!」

短剣を激神に向け放つ。

六本の腕が弾こうと動くが、ワイヤーは空中で軌道を変え鳩尾に刺さる。

「これからだよ!」

イシャナの体に白の稲妻模様が表れワイヤーに電気が流れる。暴れながらもイシャナにむけ腕を伸ばす激神に再度ワイヤーに電気を流すと縮小し懐に入る。刺さっている短剣を抜き今度は腕に刺し“雷撃”を放つ。焦げた腕は短剣が抜けると無機物のように落下していく。

「まずは一本目だね」

笑みをこぼすイシャナの少し離れた壁際には、文字盤に触れ神の文字を急ピッチで解析する男たちがいる。

「解析はどれくらい進んだ⁉」

「まだ二十パーセントです!これ以上は我々も危険です、もうあのエラシア人に任せて撤退しましょう!」

「馬鹿野郎!本営の人間が後先考えずに封印を解いた結果で無関係のエラシア人が戦っているんだぞ!我々は後どれくらい醜くなれば気が済む!」

イシャナは彼らを一瞬だけ見てため息を吐いた。

「…再封印なんかしなくていいのに。

——私が倒すからさぁ!」




挿絵(By みてみん)

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