やっぱりお茶には我が子だね
アリナは和どら焼きを創造していました。
食いしん坊なモフにゃーとギャップどら焼きをもぐもぐ食べてます。困ったもふもふ。
いつも読んで頂きありがとうございます。
「う〜ん、迷っちゃうな。全部飲みたいな」
わたしは料理本(お茶)をぺらぺらとめくりながら左手の人差し指を顎に当て唸ってしまう。だって、どれもこれも飲みたいんだもん。
「アリナちゃん、わたしのお茶はまだかにゃ?」
「俺のお茶とやらはまだかい?」
料理本を食い入るように眺めるわたしのほっぺたを両側からもふもふな手がツンツンとしてくる。
「わっ! モフにゃーにギャップちゃん。ちょっと待っててね」
「待てないにゃん」
「待てないぞ」
二匹はぶぅぶぅ文句を言う。真来のために創造するお茶なのにね。君達はオマケだぞ。だけど、もふもふにツンツンされ嬉しくて堪らないわたしなのだ。
「う〜ん、高級なお茶玉露も飲んでもらいたいな。あ、でも、わたし玉露ってよくわからないかも……」
さて、どうしようかなと頭を抱えてしまう。
そうだ、和菓子に抹茶って合うな。ああ、和菓子が食べたくなってきた。
わたしの頭にぽわわんと和菓子が浮かぶ。みたらし団子に大福、どら焼き、水まんじゅう、桜もち、羊羹にきんつば、それから草もちに桜まんじゅう。
うわぁー。ヨダレが垂れそうだ。お茶を創造しようとしているのに和菓子が次から次へと思い浮かんでしまうよ。
「うわぁ~大変だ〜頭の中が和菓子でいっぱいだよ。どうしよう」
わたしは床に座り込み自分の頭を両手でぽんすかぽんぽんと叩く。
「うにゃん。和菓子にゃん」
「和菓子とは? なんだか美味しそうな食べ物のようだな」
モフにゃーとギャップがヨダレが垂れそうな声を出す。ってヨダレ声とはどんな声なんだよと、わたしは自分自身に突っ込む。
「仕方な〜い、和菓子とお茶を創造するぞ〜」
わたしむくっと立ち上がり手を高く上げた。
「やったにゃん」
「嬉しいぞ」
モフにゃーとギャップがぴょーんと飛び跳ねた。なんて食いしん坊なもふもふさん達なんだろう。えへへ、わたしも負けず劣らずの食いしん坊だよね。
「さて、そうと決まったら和菓子をたくさん創造しますよ」
わたしは腕まくりをした。
ふっくらしっとりと焼き上がった生地にたっぷりのあんこを挟んだどら焼き。
「う〜ん、もう想像しただけで美味しくてほっぺたが落っこちそうになるよ」
粒あんがたっぷりで最高だよ。もうこのつぶつぶ感が堪らない。ふっくらしっとりした生地に粒あん。ああ、なんかもう幸せだ。そうだ、やっぱりお茶も飲みたくなってくるな。
緑茶もいいけれど、さっぱりした前茶もいいかな。どら焼きと良く合いそうだよ。うん、どら焼きと前茶を創造しよう。
そう決定したその時。
「ムシャムシャにゃん。このどら焼き最高だにゃん」
「ほっ! これがどら焼きというものじゃな。激ウマだぞ」
なんて声が聞こえてきた。へ? 一体どういうことだろうと思い声がするほうに振り向くと、二匹のもふもふがどら焼きをそれはもう美味しそうに食べていた。
「え!? どうして」とわたしは声を上げる。
もふもふな二匹はこちらに振り向き、「どら焼きが降ってきたにゃん」、「どら焼きとやらが降ってきたぞ」と返事をした。
どうやらいつの間にかわたしはどら焼きを創造していたようだ。




