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異世界カフェ食堂で料理が苦手なわたしは皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力を神様から与えられていた!(眷属聖獣猫のモフにゃーと一緒に楽しく日本料理を創造します)  作者: なかじまあゆこ
アリナがこの世界にやって来たのは

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おでんの大根を食べたい

「うわぁ~大根を思い浮かべるとヨダレが垂れそうだよ」


「うわぁ~にゃん。わたしも大根を思い浮かべるだけでヨダレが垂れそうになるにゃん」


「俺は大根を思い浮かべると丸呑みしたくなるぜ。グッシッシ」


 わたし達はそれぞれ大根に思いを馳せてって、なんか違うような気がする。何故、モフにゃーがヨダレを垂らすの。それにギャップは大根の丸呑みをイメージするんだ。


 わたしは気を取り直しおでんの大根を思い浮かべた。そう、真冬に食べるおでんは最高だ。身も心もぽかぽかになる。中まで味が染み込んだしみしみ大根。うわぁーほっぺが落っこちてしまいそうになる。


 早く食べたいよ。と、思ったその時。ぽわわ〜んとおでんの大根がお皿の上に舞い降りてきた。


「大根だ〜うわぁ~美味しそう」


 わたしは自分が創造したおでんの大根に思わず歓声を上げてしまう。だって、それはもう大根に味がしみしみ染み込んでいそうでめちゃくちゃ美味しそうなんだもん。湯気がぽわぽわ立つ大根だよ。


「だ、大根だにゃん。わたしってばヨダレがポロポロにゃんって垂れそうだにゃん」


 モフにゃーはヨダレをポロポロと垂らしながら言った。


「うわぁ~これがおでんの大根なんだな。丸っと丸呑みしたいな」


 ギャップはヨダレを垂らしながら目をキラキラと輝かせている。


「もう、モフにゃーにギャップちゃんってばこのおでんの大根はお客さんのだからね」


 わたしはそう言ってモフにゃーとギャップを交互に見ると二匹は「そんにゃ〜」、「そんなアホな」とがっかりした。


「さて、大根の次はじゃがいもかな。ほくほくのじゃがいもなんて最高だもんね」


 わたしはそう言いながら熱々のおでんの中に入っているじゃがいもを思い浮かべ食べる。


 うふふ、わたしはおでんにじゃがいもを入れるんだ。ほくほくで食べ応えがあって幸せな気持ちになれるじゃがいも。って、ちょっと周りが騒がしいよ。


「この大根はわたしのだにゃん」

「いや、この大根はライオン魔獣鳥である俺の大根だぞ」

「違うにゃん。わたしの大根だにゃん」

「違うぞ。俺の大根だ」

「あ、ギャップちゃん、わたしはギャップちゃんの主なんだよね? だったら主に譲らなきゃにゃん」

「うっ。ダメだ。主であろうと譲ることは出来ないね」

「わたしが大根食べるだにゃん」

「俺が大根食べるんだよ」


「モフにゃーにギャップちゃん!! その大根はお客さんの大根だって言ったよね」


「うにゃん」

「ガォーッ」


 モフにゃーとギャップがお互いのほっぺたを引っ張り合いながらこちらに振り向く。ってどうしてほっぺたを引っ張り合うんだろうね。


「もう、モフにゃーにギャップちゃんってば何をしているの」


 わたしは二匹が愛らしくて可笑しくて、あははと声を出して笑った。


「仕方ない、その大根食べてもいいよ」


 思わずそう言ってしまったのがマズかった。だって、二匹は再びおでんの大根の取り合いを再開するんだもん。


「この大根はわたしのだにゃん」

「いやいや、俺の大根だぞ」

「わたしの大根だってば」

「モフにゃー主に譲らん」

「何ですってにゃん」

「俺が食べるんだい」


 なんて、困ったもふもふ達だよ。



その時。


 ほくほくのじゃがいもがぽわわーんとおでん皿に舞い降りた。ありゃま。わたしおでんのじゃがいもを創造しちゃったんだ。


「う、うにゃん。こ、これはじゃがいもだにゃん」

「うぁ〜これはなんだ!! ほくほくで美味しそうだぞ」

「にゃはは、大根はギャップちゃんに譲るにゃん。わたし、じゃがいもを食べるにゃん」


 モフにゃーは目をキラキラと輝かせそう言った。


「いやいやモフにゃー主。俺はじゃがいもで我慢するぞ。俺の主であるモフにゃー主に大根を譲るとしよう」


 ギャップはドヤ顔でモフにゃーを見たかと思うと、視線をおでんのじゃがいもに移しヨダレを垂らしそうな顔になっている。


「うにゃん、ギャップちゃんに主であるこのわたしが、大根を譲るにゃん」


 モフにゃーとギャップは美しい……いやいや違う。醜い譲り合いをした。

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