こらこらモフにゃー
「うにゃん、わたしご飯もおかかも大好きにゃんだ~」
モフにゃーはご飯の盛られたお茶碗に肉球のある可愛らしい手を伸ばしたかと思うと、むにゃんと掴みそのご飯をボールのように丸めコロコロ転がし遊んでいる。しかも、おかかを口に放り込みもぐもぐにゃんなんだから呆れちゃう。
一方ギャップは。
ご飯の盛られたお茶碗に顔を突っ込み物凄い勢いでムシャムシャガォガォと食べている。
とんでもない二匹だよ。わたしは呆れながらおにぎりを握る。
「ねえ、モフにゃーにギャップちゃんってばおにぎりを握ろうよ」
「うにゃん」と顔を上げたもモフにゃーの口の周りにおかかがべったりくっついていた。お手手にはご飯粒が……。
そして、「ガォ~」と顔を上げたギャップの口の周りにご飯粒がべったりくっついている。
「ばっちい二匹だね」
わたしは、もう笑うしかなくてクスクス笑った。でも、ばっちいけれど、可愛らしい奴らだよ。
そんな可愛らしい奴らは首を横に傾げきょとんとした顔でわたしを見ていた。
地球出身のみんなもグリーン王国の住人達もばっちいもふもふな二匹を眺め笑った。
「うにゃん? 何故笑っているんだにゃん?」
「ガォ? 笑い上戸な奴らだな」
モフにゃーとギャップはそれはもう不思議そうに首を横に傾げている。
そんな二匹のもふもふはご飯粒とおかかまみれでしかも気がつくと、梅干しを「酸っぱ〜い!」なんて言いながら食べていた。
「モ、モフにゃーにギャップちゃん……」
もう信じられなくて言葉がすぐに出てこない。
「酸っぱ美味しいにゃん」
モフにゃーはお口の周りとお手手を真っ赤に染め酸っぱ美味しい顔をしている。
「うむ。これは中々の酸っぱさだな」
ギャップは首を縦に振り梅干しについて語る。とってーも真面目な顔をしているけれど、モフにゃーと同じくお口の周りを真っ赤に染めているんだから笑っちゃうよ。
「ねっ、ギャップちゃん酸っぱいにゃんね」
「うん、そうだな。モフにゃー主」
「あ、ギャップちゃんってばお口の周りが真っ赤に染まっているにゃん」
「モフにゃー主も真っ赤だぞ」
「う、うにゃん。わたし、女の子なのに大変だにゃん」
そう言ったモフにゃーはほっぺたをぽっと赤く染めた。モフにゃー、梅干しで照れているけど、おかかもべったりくっついているんだよ……。
「ねえ、モフにゃーにギャップちゃん、おにぎりを一緒に握ろうよ」
ご飯粒がべったりくっついた肉球のある可愛らしい手をおかかと梅干しまみれでばっちい顔に当てて照れ続けるモフにゃーと、「モフにゃー主はどんな姿でも俺様の主だ」と慰めるこれまたご飯粒とおかかに梅干しまみれのばっちい顔のギャップに、わたしは言った。
「うにゃん、おにぎりにゃん。わたしコロコロ転がしているにゃん」
モフにゃーはコロコロ転がしまるで泥団子のように扱っているご飯の塊に視線を落とす。
「面倒くさいな。まあ、どうしてもと言うのであればそのおにぎりとやらを作ってやっても構わないぞ」
と、ギャップは上から目線だ。
「じゃあ、一緒に作ろうね。あ、お父さんにお母さん、それとアクアお兄ちゃんにストロベリーナお姉ちゃんもね」
わたしは笑みを浮かべる。
そんなこんなでわたし達はおにぎりパーティーを開催した。みんなで作るおにぎりは楽しいよ。




