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ほくほくほっこり嬉しくて涙が出そうだ

「改めましてアリナちゃんお誕生日おめでとう~」


 席に着くとみんなが声を合わせて言ってくれた。


「みんな、ありがとう~」


わたしはとびっきりの笑顔を浮かべた。この笑顔は本物だ。だって、とっても嬉しいんだもん。みんなの顔をぐるりと見渡すとニコニコと笑いわたしを見ている。


それと、気がつくと壁に風船が飾られていて、その真ん中に『ハッピーバースデーアリナ』の文字とわたしの年齢である『6』のナンバーバルーンが飾られていることに気がついた。


もう嬉しくて堪らない。嬉しすぎて涙が出そうだよ。


「アリナちゃん、ハッピーバースデー」とのみんなの声と共にクラッカーがパンッ、パンッと鳴り響く。


「うわぁ~ありがとう」


わたしはびっくりして声を上げた。


「アリナの六歳の一年間が幸せいっぱいでありますように」


わたしの目の前に座るお父さんがそう言って大きな笑顔を浮かべた。


「アリナちゃん、お誕生日おめでとう~」とみんなが拍手をしてくれた。


これはマズイ! 嬉しくてポロリとわたしの目から涙が零れ落ちた。


地球時代のわたしに訪れなかった幸せがふわふわと舞い降りてきた。


「おいおいアリナ、そんなに嬉しいのかい?」

「うふふ、アリナちゃんってば泣き虫さんなんだから」


お父さんとお母さんがそんなことを言うものだから、涙が止まらなくなりそうだよ。


「にゃはは、アリナちゃん可愛いにゃん」


わたしの隣にちょこんと座っているモフにゃーがわたしの顔を見上げてお手拭きを差し出した。


「もう、嬉しすぎるよ~」


わたしはモフにゃーからお手拭きを受け取りポロポロ流れ落ちる涙を拭った。


そんなわたしのことをみんなが優しい眼差しで眺めていることに気がついた。なんて、なんて、今のわたしは幸せなんだろうか。感謝で胸がぽかぽかと暖かくなった。


それから、両親手作りの料理を食べた。それはいつもより美味しく感じられた。この世界は、わたしが住んでいた地球の日本より料理のレパートリーが少ない。だけど、愛情がたっぷり注がれていて一口食べるごとに幸せがあふれてくるようだ。


いつも食べているスープだってほっこり癒される。


「美味しくて、美味しくてわたし幸せだよ」


わたしはスープの鶏肉を口に運びじっくり味合う。たっぷりのキャベツの甘味とスープに鶏肉の旨味がジュワッと出ていて美味しすぎる。


「アリナに喜んでもらえてお父さんは嬉しいぞ。今日はアリナの誕生日だ、最高級の鶏肉を使ったぞ」


お父さんはほくほく顔でわたしを見ている。


「お父さんありがとう。とっても美味しいよ」


鶏肉もキャベツも柔らかくて最高に美味しい。それに、たとえ高級な鶏肉なんかじゃなくたって、お父さんとお母さんの愛がたっぷりで美味しいんだよ。


わたしは、嬉しくて泣き、そして、笑って食べた。五歳の誕生日も幸せだったけれど、六歳の誕生日はもっと、もっと幸せだ。


だって、みんながわたしに温かい眼差しを向けてくれているんだもん。


「アリナちゃん良かったにゃんね」


モフにゃーがお口いっぱいにスープの具を頬張りわたしに視線を向けにゃぱと笑った。


「うん、みんなにお祝いしてもらえて嬉しいよ」


わたしはモフにゃーのもふもふな頭をそっと撫でた。

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