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誕生日会にわくわく

わたしアリナの六歳の誕生日はこんな感じで賑やかに始まりました。


そろそろ誕生日の招待客がやって来る時間かなと思うとドキドキしてくる。あの黄色のバスに揺られこのグリーン王国へ召還されたみんなと、お隣の食堂のアクアお兄ちゃんとストロベリーナお姉ちゃんが集まるのだ。


お父さんとお母さんは、バタバタと『アリナの誕生日会』の準備をしている。


一方わたしは、落ち着かなくてあっちへうろうろこっちへうろうろしている。


モフにゃーとギャップもあっちへうろうろこっちへうろうろしている。何故に君たちもわたしと同じ行動をとるのだ。


今年は昨年までと一味違った誕生日になるだろう。だって、同じバスに乗り地球からやって来た仲間がいる。それと、わたしのお兄ちゃんとお姉ちゃんのような存在でもあるアクアお兄ちゃんとストロベリーナお姉ちゃんもいるんだからね。


「うふふ、これはもう楽しみだ」

「アリナちゃんもご飯が楽しみにゃんだね」

「モフにゃーってば食べることばっかりなんだから」

「モフにゃー主はご飯命だもんな」


わたしとギャップは食い意地の張ったモフにゃーをじっと見る。


「うにゃん、そんなに見つめないでにゃん。わたし照れちゃう」


モフにゃーは肉球のある手をほっぺたに当て照れている。その白いもふもふな肌がぽっと赤く染まる。


「モフにゃー照れなくていいから!」


照れているモフにゃーを置き去りにして、わたしは一品だけ創造魔法で料理を作ることにした。


厨房ではお父さんとお母さんはがわたしの誕生日の料理を心を込めて作ってくれているんだもんね。そんな二人が気になり横顔と手元をチラチラ見てしまう。


いつもふにゃふにゃ笑顔のお父さんも料理を作る時は真剣な表情だ。優しい笑顔のお母さんも同じくだ。


わたしはと、腕まくりをして神様から与えられた力を使い料理を作るよ。


「よし、気合いを入れて!」


みんなに日頃の感謝を込めて喜んでもらえる料理をね。


わたしは頬を緩める。さてさて、何を創造しようかな。うーん、そうだな。わたしもみんなも嬉しくなっちゃうような日本料理ってなんだろう?


お寿司、肉じゃが、うな重、天ぷらなどきっと、みんな好きだと思うけれど、シンプルにおにぎりがいいかな。


わたしは、神様が創造料理の見本として作ってくれた懐かしくて幸せな味がするおにぎりを思い出した。


「よ~し、決めた! おにぎりにするよ」

「おっ、おにぎりとは美味しそうな名前だな」

「おにぎりにゃん。わたしもぐもぐするにゃん」


モフにゃーとギャップはいつの間にかわたしの両隣にいた。


「おにぎりの具は何にしようかな? う~んと、梅干し、昆布、おかか、明太子、たらこ、ツナどれもこれも想像するだけで懐かしくて幸せな気持ちになるな~」


安莉奈時代のわたしには幸せな思い出はないけれど。おにぎりってやっぱりワクワクする。


「わたしたらふく食べるにゃん」

「俺も楽しみにしているぞ~」

「うん、待っててね。食べるのは誕生日パーティでだよ」


わたしは、先に釘を刺す。じゃないと食いしん坊のこの二匹のことだから先に食べちゃうのがオチだもんね。


「では、アリナのおにぎりの創造タイムで~す!」


わたしは、ニンマリ笑いおにぎりを頭の中でイメージした。ふっくら炊きたてのご飯を炊飯器から取り出す。それを少し冷ましておにぎりを作る。


うん、きっと、美味しいおにぎりが完成することでしょう。


ああ、もうおにぎりを思い浮かべるだけでヨダレが溢れ出してきそうになる。


と、ここまで考えたところでわたしは待てよと思った。そう、不器用なわたしではあるけれど、おにぎりだったら握れるかもしれない。よし、わたしは拳を握る。

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