今日は誕生日
わたしアリナの誕生日当日。この日はよく晴れていた。空が青くて『アリナちゃん、お誕生日おめでとう』と言ってくれてるような気がした。
タイゾーおじいさんにカーナさん、サナとナットーにそれから、アクアお兄ちゃんとストロベリーナお姉ちゃんがわたしの誕生日パーティーに参加してくれる。
「今日の誕生日パーティー楽しみだな」
「にゃはは、美味しい料理をたっぷり食べるにゃん」
「ご馳走だぞ、ご馳走~」
「ちょっと、モフにゃーにギャップちゃんってば食べることばっかりだね」
わたしはぷくっとほっぺたを膨らませた。
「アリナちゃんお誕生日おめでとうにゃん」
「アリナちゃんお誕生日おめでとう」
モフにゃーとギャップが思い出したかのようにお祝いの言葉を言ってくれた。
「あ、ご飯も大事だけど、わたしアリナちゃんのお誕生日が大切だにゃん」
「俺もだぞ」
わたしが拗ねていることに気づいたのか二匹はニコニコと笑いそして、声を合わせ。
「ハッピーバースデートゥーユー♪」と歌を歌ってくれた。
「ハッピーバースデートゥーユー♪」の大合唱をモフにゃーとギャップがしていると、部屋の扉がコンコンとノックされお母さんが入ってきた。
「あらあら、賑やかね。部屋の外まで聞こえているわよ」とクスクス笑いながらお母さんはもモフにゃーとギャップに視線を向ける。
そして、「アリナ六歳のお誕生日おめでとう」ととびっきりのほほ笑みを浮かべわたしの顔を見た。
「ありがとう。お母さん。わたしも六歳になったよ」
そうこの世界のアリナはねと心の中で付け加えた。でも、そんなことよりお父さんとお母さんからたっぷり愛をもらいわたしは幸せだなと改めて感じた。
「さて、アリナ。お誕生日だからおめかししなくちゃね」
お母さんが腕まくりをしながらニコニコと笑った。
「え? おめかし!?」
「そうよ」
よく見るとお母さんは化粧道具を抱えていた。
「お母さんってばくすぐったいよ」
わたしは、ジタバタと暴れる。
「ちょっと、アリナちゃんじっとしていなさい。暴れるとお化粧ができないでしょう」
「だ、だって、くすぐったいんだもん」
お母さんがわたしの顔にフェースパウダーをパタパタはたいたり、目尻にアイライナーを引いたりほっぺたにチークをポンポンとするんだもん。これじゃあくすぐったくてじっとしていられないよ。
「にゃはは、アリナちゃんってば、暴れてるにゃん」
「ガハハ、アリナちゃんが化粧をしてるぞ」
モフにゃーとギャップは人の気も知らないで笑っている。
「お母さんがアリナちゃんをより可愛らしくしてあげているんだからね」
お母さんはそう言ってわたしの肩を優しくポンポンと叩いた。
「う~ん、仕方ない。わたし堪えるよ」
六歳になるアリナは可愛くなりますよ。
「うふふ、アリナ可愛らしくなったわよ。鏡を見てごらん」
わたしはお母さんに渡された鏡を手に取り自分の顔を見る。
「あ、可愛いかも」と思わず言ってしまった。
だって、ほっぺたはピンク色に染まり唇はツヤッと艶やかで、元から大きな目なんてもっと大きくなっているんだからね。
鏡の中に映るわたしはいつもの二倍増しで可愛くて輝いていた。いやいや、三倍や五倍増しだったりして。
「どれどれにゃん」
「アリナちゃんが変身したのかい?」
モフにゃーとギャップが鏡を覗き込んでこようとする。鏡で見なくてもいいのにね。
「うわ~にゃん。アリナちゃんってばお嬢様みたいにゃん」
「ほぅ。なかなかの可愛さではないか」
なんて、モフにゃーとギャップが褒めてくれるのでわたしは嬉しくなる。
「うふふ、アリナはもっと可愛らしくなるわよ。今からドレスに着替えるからね」
お母さんは笑い腕まくりをした。




