もふもふには可愛らしいエプロンが似合うよ
美味しい食事の後は洗い物タイムだ。わたしは創造料理の担当ではあるけれど、洗い物もしなくちゃね。
「モフにゃーにギャップちゃん、洗い物タイムのお時間だよ」
「は〜いにゃん」
「なぬ、洗い物とは何だね?」
わたしとモフにゃーは防水加工のあるエプロンをつける。
今日のわたしのエプロンもポケットからネコさんとウサギさんがニョキニョキーンとこんにちはしているイラスト入りで可愛らしいのだ。
モフにゃーもピンク色のフリルレースエプロンだ。
洗い物用のエプロンをつけるとやる気が出てくるぞ。
「ギャップちゃんにも防水加工のエプロンを貸してあげるね」
わたし、トテトテと歩き壁にかかっているエプロンを取る。
「はい、ギャップちゃんどうぞ〜」
「おい、俺のエプロンはこれなのかい?」
ギャップはわたしが渡したエプロンに目を落としじっと見ている。
「うん、そうだよ」とわたしは笑ってみせた。けれど、ギャップはお気に召さないようだ。
「だって、このエプロンとやらは……このカッコいい俺に似合わんぞ」
「そっかな。とっても可愛らしくて似合うと思うよ」
「アリナちゃんよ……本気で言っているのかい?」
ギャップは苦虫を噛み潰したような顔でエプロンを見ている。
可愛らしくてもふもふなギャップにぴったりだと思うんだけどな。
「アリナちゃんはこのカッコいい百獣の王鳥である俺を女の子にするつもりなのかい?」
そう言ったギャップはわたしにエプロンを見せる。
「え? 女の子っぽいけどもふもふはみんな可愛いもん」
ギャップに渡したエプロンは赤地に白の水玉模様が可愛らしいスカート風エプロンだ。
「……どう見ても女の子用じゃないか」
「ごめんね。それ、モフにゃーのエプロンだからね。今度お父さんにギャップちゃん用のエプロンをお願いするね」
わたしは手を合わせて謝る。
「仕方がないな……今日のところは許してやろう」
ギャップは渋々といった感じでエプロンをつけた。
「ギャップちゃん、可愛いよ!!」
ギャップがあまりにも可愛らしくてキュンとする。ああ、もふもふしたい。
「可愛いってな……」
「もうキュートでお似合いだよ〜」
「アリナちゃん。俺は可愛いじゃなくてカッコいいんだよ」
「うふふ、だって、エプロンをつけたギャップちゃんはぬいぐるみみたいで可愛いんだもん。抱っこしようかな〜」
「ふ、ふざけるな!!」
ギャップは眉間に皺を寄せて怒る。その顔もなんだか可愛らしくてもふもふってやっぱり最高だよとニマニマしちゃう。
「ギャップちゃ〜ん、可愛いよ〜」
わたしは思わずギャップをぎゅっと抱きしめようとする。
「勘弁してくれよ〜」
もうギャップってばスタコラサッサと逃げるんだから。
「逃げないでよ〜それに洗い物のお時間だよ〜」
わたしは言いながらギャップを追いかけた。




