納豆は美味しい
ギャップの貫禄は……です。
「うわぁ〜モフにゃー主よ、何をするんだ〜」
「にゃはは。ギャップちゃんってば可愛いにゃん」
モフにゃーはスリスリと自分の顔をギャップにこすり付けた。
「うわぁ〜モフにゃー主、やめてくれ〜あ、でも嬉しいかも」
ギャップはとろけるような幸せそうな顔になっている。もう、まったくライオン魔獣鳥の貫禄はない。
可愛らしくて楽しいもふもふタイムはしばらくの間続いた。
その後、わたしの創造した親子丼と納豆をお父さんとお母さんも加わりみんなで食べた。
「納豆は初めて食べたけど美味しいぞ。ガォー」
ギャップは満足げな微笑みを浮かべた。
「ぐるぐると何回もかき混ぜるともっと美味しくなるよ」
納豆をかき混ぜないで食べているギャップにわたしは言った。
「ほぉ~かき混ぜるのかい?」
「うん、かき混ぜるとねばりが出てと〜っても美味しいよ〜」
「よし、わかった。混ぜるぞ〜」
ギャップはそう言ったかと思うと肉球のある手でお箸を器用に持ち納豆をぐるぐるとかき混ぜた。
「わたしもぐるぐるにゃんとかき混ぜるよ〜」
ギャップが納豆をかき混ぜている姿をじっと見ていたモフにゃーがそう言って、肉球のある可愛らしい手でお箸を持ち納豆をぐるぐるとかき混ぜる。
「二匹ともと〜ても可愛らしいね」
わたしは納豆をぐるぐるとかき混ぜながら愛らしい二匹を眺めた。うん、幸せだ。
「美味しいぞ。幸せだ〜ネバネバ納豆最高だ」
大きな口を開けて納豆をもぐもぐ食べるギャップ。
「うにゃにゃ。ぐるぐるにゃんは楽しいにゃん」
まるでままごとでもしているかのように納豆を楽しそうにまぜまぜするモフにゃー。
「納豆をぐるぐるしましょう。ぐるぐるぐるぐる」
わたしもリズムに乗って納豆をお箸でぐるぐる混ぜる。
「アリナよ、この納豆とやらはぐるぐるかき混ぜるものなのかい?」
それまで黙って親子丼を食べていたお父さんが尋ねる。
「うん、そうだよ。かき混ぜると美味しさ倍増だよ〜」
わたしは納豆をぐるぐるかき混ぜながら答えた。
「なるほど、そうなのかい。では、お父さんもまぜまぜするぞ」
「うふふ、お母さんもまぜまぜしようかしら」
お父さんとお母さん「よし」と気合いを入れ納豆をお箸でぐるぐるとかき混ぜた。
それからサナとナットーもわたしが創造魔法で追加した納豆をまぜまぜしている。
みんなで納豆をリズム良くかき混ぜることはとても楽しくてそして、その納豆を口に運ぶとネバネバしていてこれこそ納豆だと思った。
「日本食の良き味だ」
と、思わず声に出してしまってから。あ、しまったと、わたしは口に両手を当てた。
「アリナニホン食ってなんだい?」
お父さんが納豆をぐるぐるかき混ぜながら聞いてきた。
「え! そ、それは何だろう? あはは……えっと、あ、そうだ! 神様がわたしにプレゼントしてくれた創造魔法で調理した料理が日本食っていうんだ」
地球の日本の話をするときっと、混乱しちゃうよね。
わたしは、えへへと頭を搔きながら言った。なんかちょっと無理があるかな?
すると、お父さんが。
「なるほど、そうなのか」と言って頷くのだった。
「そうだ、では、『ほのぼのにこにこカフェ食堂(アリナのお料理もございます)』にそのニホン食も加えようか」
「え? ニホン食を加えるの?」
「うん、そうだよ『ほのぼのにこにこカフェ食堂(アリナのお料理ニホン食もございます)』としようじゃないか」
お父さんはニマッと笑いわたしの顔を見る。
「う、嬉しいよ〜」
「そうかい、アリナよ。お父さんもアリナに喜んでもらえて嬉しいぞ〜」
お父さんはかき混ぜていた納豆を口に運び「ネバうまだぞ」なんて言葉を使いウィンクをした。
ちょっとウィンクは嫌だったけれど、ニホン食を追加してもらえてわたしは幸せだ。
「納豆を美味しいと言ってもらえて良かった〜」
わたしも納豆を口に運びもぐもぐと食べ「ネバうま」と言ってみた。
納豆は美味しいですね。わたしは納豆にマヨネーズやキムチを加えるとまろやかになるので好きです。




