お子様ランチは日本料理かな?
「よし、決めたよ。オムライスを創ろう。そして、そのオムライスをアレンジしよう」
わたしはやる気満々になりこぶしをぎゅっと握る。
「聞いたにゃん、オムライスってアリナちゃんが言ってるにゃん」
「なぬぬ、オムライスとやらか」
「オムライスとはなんだ。親子かい?」
「卵と鶏肉を使うから親子にゃん」
「そうか、モフにゃー主は物知りだな。親子か丸呑みのチャンスだな」
「うにゃん、丸呑みするタイプじゃないと思うにゃん」
「そうか、それは残念だな……」
「丸呑みしないでもぐもぐ食べようぜガォ~」
わたしの真後ろからもふもふ達の可愛らしくて勝手な話し声が聞こえてくるけれど、気にしないぞ。
「そうだ、決めたよ。『大人風お子様ランチ』を創造しよう。あ、お子様ランチってニホンかな?」
わたしは首を横に傾げ考える。そうだ、神様からもらったあの恥ずかしいアイテムの出番だね。
あんまり使いたくないけど仕方がない。
「ヘルプウィンドウファンタジー。あはは、なんか笑っちゃうよ〜」
今回も爆笑しちゃったわたしなんだけれど、目の前にマンガの吹き出しのようなウィンドウ画面が出てきた。
「この画面にお子様ランチを入れるぞ。お子様ランチは日本料理ですか?」とわたしはウィンドウ画面に尋ねた。
すると。
発祥地:地球の日本。
解説じゃー: お子様ランチは日本料理じゃー』と表示された。わっ、お子様ランチは日本料理なんだねとわたしは嬉しくなる。
そして、解説には『昭和初期にデパートの食堂スタッフが考えたメニューなのじゃ〜』と表示された。
わたしはそっか、そうなんだねと、ニコニコと微笑みを浮かべ、「じゃあ、やっぱりオムライスお子様ランチにしよう」と決めた。




