ギャップをぎゅっと
「ギャップちゃ〜ん! 寂しかったんだね。わたしこれからもっと、もっとギャップちゃんに優しくするね」
わたしは言いながらギャップをムギュッと抱きしめた。もふもふふわふわであたたかくて気持ちがよかった。えへへ、わたしが幸せになっているよ。
「お、おい、アリナちゃんやめてくれよ」
「いいじゃな〜い。ギャップちゃんはもう寂しくないんだよ〜」
ギャップはやめてくれよと言っているけれど、本当は嫌がっていないことがわかる。だって、逃げようとしていないんだもんね。
「あ、アリナちゃんだけズルいにゃん。わたしもぎゅっとするにゃん」
モフにゃーはそう言ったかと思うとギャップの頭ににゃーんと飛びついた。
「お、おい、モフにゃー主やめてくれ〜俺のたてがみが乱れるではないか〜」
ギャップは頭をぶんぶん振り回す。
「ちょっとギャップちゃん! 暴れるとわたしが振り落とされちゃうにゃ〜ん」
「知るかよ」
「わたしよりたてがみが大事にゃの?」
「当たり前だ」
「そんにゃ〜あんまりだにゃん」
ギャップとモフにゃーはぎゃあぎゃあ騒ぐ。
「俺のことを忘れてもらっては困るぞ。ギャップちゃん、友達になったんだもんな〜」
日焼けはそう言ったかと思うとギャップの顔面に飛びつきぎゅっと抱きしめた。
「く、苦しいぞ〜この俺を窒息させるつもりかよ。ガォ~!!」
「わたしも苦しいよ〜」
だって、わたしはサンドイッチ状態なんだよ。




