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どうしてお掃除に


 結局わたし一人で洗い物をした。もふもふ達は遊んでいたらいいんだよ。ちょっぴり膨れつつ洗ったものを水切りカゴに置く。それから食器を拭き上げる。その食器を所定の位置に運ぶ。


「あれ? アリナちゃん食器拭いたにゃん」


 布巾遊びをしていたモフにゃーが食器を運ぶわたしに気づく。


「モフにゃーが布巾遊びをしているんだもん。わたし代わりに食器を拭き拭きしたよ」


 わたしはほっぺたをぷくっと膨らませる。


「にゃはは、アリナちゃんありがとうにゃん。わたし猫だもん。あ、違った、聖獣猫だもん。思わず布巾遊びしちゃったにゃん」


 モフにゃーは肉球のある手で頭をぽりぽり掻いた。


「モフにゃーってば困った子なんだから」

「ごめんにゃん。わたし、食器をしまうにゃん」


 モフにゃーは遊びに使っていた布巾を台の上に置き食器を所定の位置ににゃんにゃんとしまう。その手つきは慣れていて素晴らしかった。


「モフにゃーはやればできる子だもんね」

「は〜いにゃん。わたしはやればできる子にゃんだ」


 モフにゃーはにゃぱーと笑う。ちょっぴり長めの牙がお口から飛び出していて可愛い。


 さてさて、ギャップと日焼けはどうしているのかな? と視線を二匹に向ける。すると、ギャップのくるくる回していたお皿が床に落っこちている。しかもそのお皿は粉々に割れていた。


 うわぁーなんてことなの。


 ただ、その粉々に割れたお皿をギャップと日焼けは力を合わせてホウキで掃き掃きしていた。日焼けがギャップを手伝うなんて素晴らしい友情だよ。


 わたしの胸はじーんと熱くなる。うーん、でも、ギャップはお皿回しショーを開催して割ったんだよね。まあいっか。ギャップと日焼けが仲良くお掃除をしているんだもんね。良しとしよう。


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