お〜い! もふもふ達
その後のわたしともふもふ達はドタバタと騒がしく洗い物をした。日焼けがまた、泡まみれにならないか心配したけれど、なんとかそれを阻止することができた。
もふもふが三匹もいる仕事場は明るくて活気がある。自然と笑みがこぼれる。ちょっと目を離すと何をしでかすかわからないもふもふ達ではあるけれど。
「仕事って楽しいにゃん」
モフにゃーが布巾を振り回しにゃんにゃんと飛び跳ねる。
「俺の仕事ぶりは最高だぜ」
ギャップはお皿をくるくる器用に回し笑顔だ。ってお皿を落とさないでね。ヒヤヒヤしちゃうよ。
そして、日焼けはわたしが洗うお皿を「見張っていてやるよ」と言って食い入るように眺めていた。みんなで手分けしてやる仕事は楽しいね。
わたしはいつも以上に丁寧にお皿を洗う。うん? でも待てよ。と疑問符が浮かぶ。だって、仕事をしているのはわたしだけだということに気がついたから。
モフにゃーは布巾を投げ飛ばしそれを追いかける遊びをしている。
ギャップは、お皿回しショーを開催していた。
そして、日焼けは魔道具の水道から流れている水を興味深げに眺めていた。しかもその水を可愛らしい手でちょいちょいして遊んでいる。水浴びしないかヒヤヒヤドキドキしちゃう。
「みんなお仕事しようよ〜」とわたしが言っても誰も聞いていないよ。
「布巾よ、舞うにゃ〜ん」
モフにゃーは自身で投げ飛ばした布巾を追いかけ遊びに夢中だ。
ギャップは「おい、みんな俺の素晴らしき皿回しショーをみないのかよ〜」と得意げにお皿回しを続けている。
「ギャップちゃんの皿回しなんて見ている暇はないぜ。俺は多忙だ」
日焼けはそう言って魔道具の水道から流れている水を飲んだ。どこが多忙なんだよ。もふもふ達に期待なんてするわたしがお馬鹿だったのかもしれない。




