アップルパンとアップルティー
モフにゃーにギャップにそれから日焼けは今にもそのアップルパンとアップルティーに手を伸ばそうとしていた。
「おっと、スリーもふもふさん達よ、食べようとしているのかい?」
お父さんは三匹の行動に気づき可笑しそうにくくっと笑う。
「う、うにゃん……」
「ガ、ガォ~」
「あれま……」
三匹はまん丸おめめになり口は半開きになっていて見つかったかなという顔になっている。なんだか三匹揃って同じ表情だから面白い。
「あはは、それはアリナと君達もふもふのアップルパンとアップルティーだぞ」とお父さんは言って、ちょっと呆れたように眉間に皺を寄せるけれど。
アップルパンとアップルティーがわたし達のだというその言葉に。わたし達は瞳をキラキラと輝かせた、
え? アリナちゃんも目を゙輝かせたのか? ですって。!
うふふ、だって、アッフルパンもアップルティーも美味しそうて堪らない。目も自然に輝くよ。
「いただきますにゃ〜ん」
「いただきま〜すガォ~ガォ~」
「いただきますと言ってやるぞ」
三匹のもふもふはいただきますの挨拶をしたのとほぼ同時にアップルパンを頬張っていた。
わたしも目の前に置かれた見るからに美味しそうなアップルパンとアップルティーのりんごの甘い香りがわたしをふんわりと包みこんでくれた。
「いただきま〜す」
わたしも手を合わせ早速アップルパンを口に運んだ。口の中にりんごの柔らかくてほのかに甘い香りとシナモンシュガーの香りが混ざり合い幸せ色に包まれた。




