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みんな大切な仲間

「うん、みんな可愛らしく干し干しされているね」


 丸太の切り株の上に寝転がり干し干しされ中の三匹を眺めると、わたしの心がぽわぽわと和む。


「うにゃん、干し干しは太陽の光をいっぱい浴びて日光浴ができるんだろうにゃん。だけど、真っ白なわたしが日焼けしちゃうにゃん」


 モフにゃーはちょっと複雑そうな微笑みを浮かべた。


「それは大変だぞ。モフにゃー主の真っ白な美しい毛並みが日焼けなんかしてしまうと……」


 ギャップは慌てて身を起こす。


「モフにゃー主を日焼けから守らなくては!!」


 日焼けもガバっと身を起こす。


「モフにゃーの毛並みは日焼けしないってば」


 わたしはちょっと呆れたように笑う。


「それは本当なのか? ガォ~」

「モフにゃー主の真っ白な毛並みは無事なのかい? この俺みたいな日焼け色にはならないんだな」


 ギャップと日焼けが身を乗り出しわたしに尋ねた。


「うん、モフにゃーの真っ白な毛並みは無事だよ」と、わたしは返事をする。すると、「良かった」とギャップと日焼けは、ほっとした様子で胸に手を゙当てた。


「もう二匹ともモフにゃーの心配をして優しいね。モフにゃーも素敵な仲間を持ったね」


 わたしは丸太の切り株で干し干し中の三匹を眺め顔を緩ませた。


「うん、わたしは幸せ者だにゃん」


 モフにゃーはふんわりと笑った。


「モフにゃー主にはこのライオン魔獣鳥である俺がついているからな」

「いやいや、この真っ黒魔獣な俺日焼けがいるのさ」


 ギャップと日焼けはモフにゃーを挟みバチバチと火花を飛ばし合う。

 

「こらこら〜ギャップちゃんと日焼けちゃん、ケンカしちゃダメだよ。それにモフにゃーにはわたしがいるもんね」


 わたしは、そう言いながらまだ、不完全なもふもふモフにゃーをぎゅっとした。


「にゃはは、アリナちゃんありがとうにゃん。わたしは幸せだにゃ〜ん」


「あ、モフにゃー主は俺の主だぞ。ガォ~」

「俺の主だってば」


 モフにゃーをぎゅっと抱きしめるわたしの両隣のギャップと日焼けがぶぅぶぅ文句を言っている。


「モフにゃーはみんなの大切な友達だよ。それにギャップちゃんも日焼けちゃんもね」

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