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もふもふ復活


 毛並みを乾かしすっかりいつものもふもふに復活した三匹はまるで、お風呂上がりのようなさっぱりした顔になっている。


「う〜ん、わたしの可愛い美しさが増したにゃん」


 モフにゃーのその表情は幸せいっぱいだ。


「ふふん、ライオン魔獣鳥のギャップの俺もよりカッコよくなったぜ」


 ギャップはご自慢のたてがみに手を触れにんまり笑顔になっている。


「真っ黒魔獣の俺日焼けは初のドライヤーとやらで乾かされ艷やかな日焼け肌がより美しくなったぞ」


 日焼けも大満足だといった表情だ。


「ふぅ〜もふもふの完成だね」

「もふもふさんの完成だな」


 わたしとお父さんもずぶ濡れだった三匹を美しくて、もふもふふわふわなもふもふさん達に復活させることに成功して満面の笑みを浮かべた。


「あ、床は君達が拭き拭きするんだぞ」


 ウィンクをしたお父さんはもふもふ達にタオルを渡した。


「うにゃん、わたしが床を拭き拭きするの……」

「ラ、ライオン魔獣鳥のこの俺をまたまたこき使うのかよ」

「は!? 真っ黒魔獣に床拭きをさせるとはなんて人間なんだ。信じられないぞ」


 モフにゃーにギャップに日焼けは自分達がびしゃびしゃにした床だということを忘れているのかな。


「君達がびしゃびしゃにしたんだよね」


 お父さんはもふもふ達の肩を゙ぽんぽんと順番に叩きニヤリと笑う。


「……そ、それはにゃん」

「……そ、そうだったかもな」 

「……そ、そうだったかな」


 ごにょごにょと自信なさげな声になるもふもふ達だった。


「はいはい、自分達のやったことの後始末はちゃんと責任を持ってやるんだぞ」


 お父さんはそう言って「仕事に戻るよ」と洗い場から出ていった。


「し、仕方がないにゃん。わたし頑張るにゃん」


 モフにゃーはしぶしぶといった感じではあるけれど、床をタオルで拭き拭きする。


「モフにゃー主が拭き拭きするのであれば仕方がない。俺も拭き拭きしてやるよ」


 ギャップも床を拭き拭きする。


「モフにゃー主がそう言うのであれば仕方がない。この俺も頑張るぞ」


 日焼けも床を拭き拭きした。


「さて、わたしはお仕事だ〜」

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