もふもふがわたしのベットを
もふもふもふもふもふもふ。
「ねえ、モフにゃーにギャップちゃんに日焼けちゃん、わたしのベットを占領しないでよ」
「お〜い、聞いているのか〜い」
声をかけるももふもふな三匹はぐーすーぴーと寝ている。なんて呑気な顔をして寝ているんだろう。モフにゃーなんてわたしの枕を使ってむにゃむにゃにゃん中だ。
「もう仕方がないね」
わたしはベットの前にちょこんと座り可愛らしいもふもふ達をニコニコしながら眺める。眠っていると口の悪いギャップに日焼けもまるでぬいぐるみのようだ。
「モフにゃーがギャップちゃんと日焼けちゃんを引き寄せたんだよね」
むにゃむにゃにゃん、ぐーすーぴーにゃんと寝息を立てるモフにゃーは、起きる気配も見せない。一体どんな夢を見ているのかな。可愛い奴め。
わたしとモフにゃーは同じ地球からこの世界へやって来た所謂仲間だ。ねえ、モフにゃーは覚えていないかもしれないけど、地球ではどんな生活をしていたの?
いつかモフにゃーの地球でのお話も聞いてみたいな。ただ、思い出さないのは……。
今が幸せだもんね。それが一番だね。
わたしはニコニコと笑いながらベットに肘をつきもふもふ達を眺め続けた。モフにゃーもギャップも日焼けも可愛らしくてずっと見ていても飽きないよ。
「って、いつまでわたしのお布団を占領しているの〜!!」
可愛らしくて幸せ気分だったけれど、もうかれこれ二時間は経過しているよ。眠たくてまぶたが閉じてしまいそうだ。
わたしはおねむだ。これはもう我慢の限界だぞ。
「もふもふ達よ、アリナがお邪魔しま〜す」
わたしはそう言いながらもふもふ達が眠るベットに上がる。
「モフにゃーちゃん、その枕はわたしの枕ですよ」
モフにゃーに声をかけるもお腹を見せて幸せそうな顔で寝ている。仕方がないので枕を諦める可哀想なわたしだ。
「う〜ん、モフにゃーの両隣にギャップちゃんと日焼けちゃんが寝てるよ。困ったな」
わたしの寝場所がありません。どうしようかな。