また、お邪魔するからね
真来のお家で過ごしたティータイムは楽しかった。真来の笑顔と美味しいお菓子にカモミールティーの甘くてほっとする香り。夢のようなひと時だった。真来がお土産にアップルパイをたくさん包んでくれた。
窓の外を見るとピンク色の夕陽がとても綺麗だった。絵の具で描いたような可愛らしい色合いに吸い込まれそうになる。
うさっぴーともふもふ三匹も仲良しになった。
「うさっぴーちゃんはわたしには負けるけど可愛らしいにゃん。仲良くしようにゃん」
モフにゃーはにゃんまりと笑う。
「ありがとう。モフにゃーちゃんには負けるけどわたし可愛らしいんだね。わたし達家族で友達だよ」
うさっぴーはとってもキュートな微笑みを浮かべた。
「丸呑みしたいうさぎだが家族になったから我慢するぞ。ガォ~!!」
ギャップは空に向かって遠吠えをする。ガォ~!! ガォ~!! 空を舞う犬鳥がウワォンと怯えている。わたしも怖いよ。
一方うさっぴーは、「丸呑みされなくて良かった〜」と天使の微笑みを浮かべた。うーん、やっぱりキュートだよ。可愛くて可愛くて堪らなーい。
「うふふん、ぐふふ。うさっぴー俺も特別に仲良くしてやるぞ」
特別にと言いつつ日焼けのその声は弾んでいる。顔もなんかニマニマしているぞ。
「わ〜い! ありがとう。日焼けちゃんと仲良しだよ〜」
うさっぴーは飛び跳ね喜んだ。
「みんな今日はありがとう。うさっぴーと友達になってくれて感謝するよ」
真来は穏やかな眼差しをわたし達に向けた。
「こちらこそありがとう」
「ありがとうにゃん」
「感謝してもらえて嬉しいぞ」
「クフフ」
わたし達はお礼の返事を返す。
「安莉奈にみんなまた来てね」
「待っているよ」
真来とうさっぴーがにっこり笑い手を振る。
わたしともふもふ達も手を振り返した。
また、真来とうさっぴーのお家にお邪魔するからね。わたし達は何度も振り返り手を振った。真来とうさっぴーも手を振り続けてくれていた。




