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僕と入学式
市立麻耶中学校に春から入学する黒田宗及は少し気弱、でも調子に乗ると陽キャみたいなノリになる不思議な性格
中学で初めてハンドボールに出会い、そこから巻き起こるたくさんのストーリー
マイナースポーツのハンドボールを題材にした物語
市立麻耶中学校、3年間の青春がここにある。
少しぶかぶかな制服、肌寒い朝、市立麻耶中学校の入学式とともに、僕の青春が始まろうとしていtゴツ。
痛てぇ、脳内で主人公風に語っていたのに邪魔する奴誰だよ。恥ずかしいじゃねぇか。
「ごめなさい、前見てなくて」
僕の視界に映ったのは、漫画から出てきそうな、そんな綺麗な女子…いや女性と言わないと失礼かもしれない。いままで見てきた中で1番綺麗な女性だった。
そんなことを思っていると、間もなくその女性が、
「あなたの名前は?」
と聞いてきた。なんで急に名前聞いてくるんだろうと思いつつも小さな声で
「黒田、黒田宗及だ」
「そう、宗及くんって言うのね……」
今はまだ、この出会いが僕の人生の2つの運命を大きく変えるとは、思いもしなかっただろう。