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心刃一体アクトナイト  作者: 仲居雅人
大月信太郎編
128/150

第128話 信太郎とシン

「僕も変身出来なくなってるね…」


 ある日、信太郎はいつからか知り合いになった謎の少年シンと街で遭遇。

 何度かアクトナイトセルナに変身して戦ったシンが試したところ、信太郎と同じように変身出来なくなっていた。


「ところで…僕の正体、もう気付いてるよね?」

「全部知ってる。シン、お前は俺の理想を元に産まれたイマジナリーフレンド…実在しない人間だ」

「知ってたかぁ~!」

「お前はセルナの力の余波で具現化してしまったんだ。だから他人から認知されるようになった」

「そう、心を力に変えるアクトソードの機能によってね。それにしても流石神様!何でもお見通しだ!」

「そんな素敵な存在じゃない。俺は…この世界の住人じゃなくなっただけだ」


 仲が良いわけでもない二人だが、それでも話題があったのかしばらく会話していた。




 それから信太郎はシンを連れて、記念公園にやって来た。この場所にいるのは、二人の他にシャオとドラコだけだ。


「こいつ、お前のイマジナリーフレンドだったのか…」

「君がシャオだよね。よろしく、俺はシン」

「お、おぉ…」


 信太郎の理想で創られた少年。それはとても人当たりがいい人物だった。


「…それより信太郎。俺たちに何の用だ?」

「メノルとの戦いとその後の事を伝えておきたい…大事な話なんだ」






 それはこの場にいる者以外には知られてはならない話だった。


「信太郎…お前は…」

「それからはシンが俺の代わりに戦うことになるから、仲良くな。あと、他のやつらには内緒で頼むよ。まあ、結局忘れられちゃうだろうけど」


 その時は必ず来る。それまでに信太郎は鍛練をしたりはせず、この日常の景色を楽しむのだった。

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