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最強勇者ディースト

「秘剣、マッサークロ！」

「ダズゲデエエ！」

　女神様のお告げどおり、俺は勇者に生まれ変わった。

　天才な俺は、たった1日で剣をマスター。邪悪エルフ、殺人スライム、呪詛ゴブリン、どんな敵でもなぎ倒せる。

「すごいな勇者ディースト。たった1人で、邪悪エルフを1000人も倒すなんて」

　僧侶が俺の肩を叩く。前世で木村正義だったころは、両親にもバカにされてた。

　そんな俺が褒められるなんて！　ありがとう女神様。俺はディーストとして、思いっきり世界を救ってやります！

「さすが勇者ディースト様ですわ」

　積極的な魔法使い、デストニーが抱きついてきた。この女の子は金髪碧眼で、胸も大きい。あー幸せ！

「魔法使いさん、はしたないです」

「うるさいモジモジ賢者！」

「ふええ」

　賢者の女の子は、黒髪ロングの清楚系。こっちも魔法使いに負けない美女。

　まさか女の子2人が、俺を取り合ってくれるなんて！

「2人とも喧嘩はよせ。明日はいよいよ魔王城だぞ。休んで戦力をたくわえないと」

　僧侶が言うと、魔法使いと賢者はぴたりと止まった。さて、宿屋に行くか。でへへ。