アルコバレーノ ~渇きの国と虹の魔女~
チェーロ王国では、もうひと月以上も雨が降っていませんでした。第一王子のアズーリに、ロッソ王はある任務を与えます。それは、この国の天候を『アルコバレーノ』と呼ばれる魔法の筆で描き、雲を作る虹の魔女に会いに行くというものでした。雲が描かれないということは、虹の魔女になにかがあったからでしょう。アズーリは虹の魔女が住むという、西の果て山を目指します。
途中に寄った西の町では、人々の心はすさみ、乾ききっていました。雨が降らないことで、人々が苦しむさまを見せつけられるアズーリに、少女の悲鳴が聞こえました。盗賊に襲われていた少女を助け、アズーリは少女に半ば強引に食事に誘われます。しかし、そのレストランも、料理もウェイターもなにかがおかしいことに気がついたアズーリは、少女に「何者なのか」とたずねます。すると少女は――
チェーロ王国に、再び恵みの雨は降るのでしょうか?
途中に寄った西の町では、人々の心はすさみ、乾ききっていました。雨が降らないことで、人々が苦しむさまを見せつけられるアズーリに、少女の悲鳴が聞こえました。盗賊に襲われていた少女を助け、アズーリは少女に半ば強引に食事に誘われます。しかし、そのレストランも、料理もウェイターもなにかがおかしいことに気がついたアズーリは、少女に「何者なのか」とたずねます。すると少女は――
チェーロ王国に、再び恵みの雨は降るのでしょうか?