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埼玉戦記  作者: 北条 巧
3/3

渡河決行

おんJのみんなありがとう。

「渡河を開始せよおおおおおお!!!」


大佐は全軍に響き渡るであろう、咆哮を上げて指揮棒を埼玉師団のいる対岸へ向けた。


「お待ちを!!敵の装備が不明なままです今渡河をすればどんな攻撃が仕掛けられるかわかりません!!」


「案ずるな兵数も装備もこちらが上よ」


5000人の足音が戦場に響き渡った。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ー埼玉師団陣地


「やはりあのバカ大佐は功に焦ったか」


半之助はそっとほくそ笑んだ、そして全軍に向けこう叫んだ。


「皆の者よく聞けまだだまだ撃つな!!まだだ・・・フリントロック兵は掃射準備!!弓隊は掃射のあとに射掛けるのだ!」


ズボズボズボっと一斉に千葉兵が川を渡り始めた。

「さみいよぉ」


「うううああっああ凍え死ぬぞこれ」


千葉兵は愚痴をこぼしながら前進を始めた


「フリントロック隊は弾込め準備急げ!!奴らの胴体に風穴開けてやれえええい!!」


部隊長の勇ましい声が響いたその刹那。


「撃てええええええええええええええええええええええ!!」


半之助の掛け声とともに埼玉師団からの一斉掃射が始まった。


ドドドドドッと前衛の千葉兵が次々と倒れていく。


「ひいい」


「撃ちやがったこのう!!」


千葉兵はたじろいでいる


「うろたえるな!!数はこちらが上だ反撃だ撃て!!」


部隊長の号令と共に千葉兵も一斉掃射を開始した。


轟音と共に埼玉兵の何人かが倒れていく


そして続けざまさらに千葉兵は2列目のフリントロック隊の射撃を開始した


「ひいいいいいい!!」


「ダメだ数が多すぎる!!」


「師団長もうダメですココは危険です!!すぐに後退を!!」


既に埼玉兵の部隊の何隊かが撤退しだし半之助やその側近らは後退しだした


「はははははっ見ろ!!奴等腰抜けだぞ!野郎どもこの勢いで渡河をして埼玉領土をぶんどるぜ!」


千葉兵は勢いに乗りどんどんと川を渡り埼玉領へと前進した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ー埼玉陣地


「少将、敵軍渡河を終えてこちらへ向かう模様」


「よし、では手はず通り」


半之助は先ほど浮かべた笑みよりさらに大きく笑みを浮かべた

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