リサってリヴァイアサンの略なの!?
のりのりで書き進めちゃいまーす!!
―――――――上空高度7000m————————————
「うわあああああああああああ…」
寒さ、息苦しさ、そして視覚から入る遥か下方に広がる大地。上昇運動は止まり、ゆっくりとファイは下降し始めていた。
「…ああ、大地って本当に丸いんだなぁ、ふふ…あの人美しかったなあ。僕は最後に思いっきり自分の思いを伝えることができた。生涯に一片の悔いもない。」
「…勝手に死なないで。」
え?横から声が…ってえええええええええええ!!
「あ…あなたはこんな高度まで飛べるんですか!?」
「うん。そうよ。」
僕が愛してしまった人はとんでもない魔力の持ち主らしい…。
「…それで試練とは?」
落下運動が止まってからたぶんこの人が魔法で僕を浮かしてくれているんだろう。なら僕はこの人を手に入れる為に努力をするだけだ!!
「…んと、スピードつけて落とすから生き残って。」
「わかりました。」
最早やけくそだ。僕の魔力じゃそんなこと無理。でもやるしかない。この人と添い遂げられないなら生きていても意味がない。やるぞ。俺はやる!!
「いくよ、せーの」
「---------」
声も出ない速度。急激に体にかかる圧力。目も開けられない。
これは、死ぬな。
頭の中でそう考えながら、必死に手を前にだした。
手から最大速度で氷を打ち出すイメージで魔法を撃つ。いつも通りの小さな魔法。
それでも手から直接出したことで若干スピードが収まったが、手はあらぬ方向へ曲がっていた。
これじゃだめだ!!
死を目前にした人間の集中力だろう。ファイは口から同様に自らが出来る最高速度で氷を打ち出した。
急降下の体勢であったファイは氷の射出により地面と平行の体勢になり、その瞬間大幅に速度が落ちた。目が開けられるようになるも、無理やりな態勢変更で体に激痛が走った。死を目前にした人間のあがきだろう。ファイは何度も何度も魔法を射出した。しかし、残念ながら速度が落ちただけで本質的な解決にはならず、ファイは死を覚悟した。
もうダメだ!!名前も知らない最愛の人よ!どうか幸せになってくださあああああああい!
心の中で叫びファイは目をつぶった。
そして意識が遠のいていく。
————―――???————――――
「ん…?ここは?」
死んでないのか?たまたま森の中に落ちて木々に助けられたのか?
頭上には澄み渡った青い空が見えた。
「これが、死後の世界ってやつなのか。あっけない終わりだったな…。」
腕で顔を覆った。悔いはないけどいざ死んだとなると悲しいもんだな。母さん、父さんごめん。でも俺、やりきったよ。
「…勝手に死なないで。」
「え?」
体を無理やり起こして後ろを見る。彼女がいた。
「…君の本気、見たよ。まさか本当に落ちることを承諾すると思わなかった。…ふふ面白いね。」
笑顔がまぶしすぎた。全ての苦痛が吹き飛んだ気がした。いや、実際吹き飛んだ。
「結婚してください。」
目の前で微笑む女性の肩を掴み真面目に言った。
「…結婚は出来ないよ。私は人間だけど人間じゃないから。誰かの物になることは出来ないの。試したのに、ごめんね?」
言っている意味がよくわからなかった。でも、諦めるわけにはいかなかった。
「どんな手を使ってもあなたの事を手に入れます。絶対に諦めない。」
女性はまた天使のように微笑んだ。
「強情な人間だね。私の名前はリサ。あなたは?」
「えっと、ファイです。こんなに強情なのはあなたのことを愛しているからです。」
「じゃあ…ファイ君。私の加護を受けている男の子。わかった。もし、あなたが世界からの解放を受け神獣になれたなら、私はあなたと結婚する!」
え…??なんて??俺がリサさんの加護?神獣?
「え…??リサさんの加護??」
「そうだよ。でも世界の解放を受けるのに、その加護の力じゃ弱すぎるかな。私も初めて求婚されてちょっとドキドキしてるから。これは私の気持ち。握って??」
ふと手を差し出され、僕は握り返す。まだ、よく理解できていない。でも、話の流れ、神獣…
「リサってリヴァイアサンの略なの?」
リサはいたずらに笑った。
「私がファイと直接加護結んであげる。」
「え?えええええええええええええええええ!?」
「…待ってるよ?私のお婿さん候補。早く迎えに来てね。」
ファイは光に包まれた。
その日、ファイは聖神獣王と直接加護を結ぶこととなった。そしてそれは平凡な人生すべてをひっくり返し、ファイを大きな世界へ飛び立たせる出来事となる。
あ、評価してくれると嬉しいです。




